中二病/ガルパン/新世界より

中二病でも恋がしたい!・7話。夏だ海だ水着回だ! とまあそういうシチュのお話であり、ついでにリッカちゃんの家庭に関する少々真面目なこともアレコレと。とりあえず、みんなごく普通にまとまってお泊り合宿に行こうってなくらいには馴染んではんのが微笑ましいことだ。一色さんもモリサマさんをごくナチュラルに「お前なー」呼ばわりですもんね。凸守さんも相変わらずだが、したたかに電車酔いしてグロッキーってる様子がバカにかわいくてよろしかった。んでもってブツクサ言いつつもちゃんと介抱してやってるモリサマさんが実にお母さんである。やっぱ地ィが出てるほうが魅力的だよなあ。

さてシリアス要素、リッカちゃんの亡き父親についてである。移り住んだ祖父の家を「敵の拠点」と称し、外の世界へ通じるというラジオを聴くリッカちゃんは、まだ父との死別についてちゃんと受け入れができていない。彼女の中二病は、まだどこか幼いところのある彼女の心が作り出した現実に対するバッファなのだろう。懐かしき旧家に帰ってみればそこはすでに更地だったというあの結末は、リッカちゃんのイニシエーションとなってくれるだろうか。…そのことを知っていたトーカ姉ちゃんが旧家を見に行くことを妨害していたのは、良かったのか悪かったのか。さてねえ。

事情はよく判らないなりに、ちゃんとリッカちゃんの歩調と合わせて(=ちょいちょい中二病台詞を挟んで)対応しているユータさんはホンマ優しい。アンタ一流のセラピストになれっぞ。家族の誰にも話せなかったと言うリッカちゃんに対して「だから俺だったんだろ?」と言えるユータさんは男前である。とまあそんなマジな流れの中、屋根の上での姉ちゃんとの対峙中にて「さあ、自分でもよく判らん」「あ、今のちょっとかっこいい…」っちう会話がエエ息抜きコメディでよろしかったっすよ。

…ああ、水着ね水着。うん、みんな健康的でよろしい。デコモリぺったんこやな!

ガールズ&パンツァー・5.5話。つまり総集編である。どうもお家の事情(制作スケジュール)が逼迫しているらしいが大丈夫かしら。何だかんだで結構丁寧な画面作りしているからなあ。ま、キャラも多いし戦車になじみが無い人もいるだろうし、ってことで軽くおさらいを入れるってのはエエかもしれん。…VS英国戦で八九式がマチルダIIのケツを抜けなかったとこで文字テロップまで入れて解説が入ってたのには割とほっこりした。いや、マジで八九さんはどうすんのこれから。

こうして改めて序盤辺りの西住どの見てると、電柱に頭ぶつけたり生徒会の高圧的な態度に接しておろおろしたり友達ができたことに喜んだり、「気弱で優しい女の子」してんのに懐かしさも覚える。ここ2話くらいですっかり頼れる指揮官殿ってなイメージだからなあ。各キャラのプロフィルもテロップで出てきてたりして面白いが、さおりさんの「結婚情報誌を隅々まで読む」という趣味はなかなかにらしくて笑ってしまった。独身アラサーか! ってより、恋に恋してるお人なのだな。

あとゆかりさんは流石その道の人だけあって、好きな戦車が「7TP双砲塔」という…シヴい趣味してんな。まあプロフィル項目にナチュラルに「好きな戦車」があるってのがまずイカれてるんではありますが。

新世界より・7話。…ああっれれ、また録画されてないな。ううんしょうがないのでアレコレして補完。ええとバケネズミ世界の逃避行、その一旦の終了。呪力が復活したものの疲労によって精度と威力が下がりつつあるサトルさんが頼りであり、だましだまし状況を切り抜けてゆくのがいかにも「冒険行」っぽくてよろしい。案内や交渉役の窓口であるスクィーラがどうも頼りない…というか、今一つ彼の内面と考えが読みにくいのも冒険の不安定さを加速している。

そんな状況下でドンと登場した大コロニーの長・キロウマルさんの大物ぶりったらねェよな。平田広明のカッチョよさマックス状態の演技も相俟って、そこらの人間どもよりよほど堂々としてて頼りがいがありそう。にしても、バケネズミって個体間偏差がデカいのね。こうなるとあのカエルやモグラモードのバケネズミたちも「元からそういうもの」ってな感じなのかもしれない。

キロウマルさんの助けを得て村に戻り、(杉田のボンさんは幸いにも死んじゃったし)いろいろナイショで丸く収めて万々歳、しかしナレーションで今後への不安をあおりつつシメ。そこそこ上手いことまとまっていたけれど、そこここに省略やすっ飛ばしがあるような印象で「まとめるのに苦慮してんな」と思ったりした。ちょいと舌っ足らずに感じたシーンとかもあったが、まあしょうがないですかね。