テンペスト

絶園のテンペスト・2話。アバンの甘々ーいエピソードは毎度恒例の要素なのだろうかと思いつつ、本編はえらい事ンなってる世界である。樽姫さまとの契約によりにわか魔法使となったマヒロさんは、姫さまに妹を殺した真犯人探しを手伝ってもらいつつ「ついで」に世界を救うことになった、ようだ。んでもってヨシノさんの方はというと、28歳無職の人とちょっとごちゃごちゃあった後にやっぱり犯人探しの意志を決めるに至る。

…パッと見ィはマヒロさんの方が判りやすい無頼キャラで危険な香りのお人なんだけど、どっこいヨシノさんの方もなかなか一筋縄ではいかない精神構造を持ってますよ、っちうお話。そらそうよね、そうでもなきゃ舞い散る(花屋の)花びらの中美麗至極なポエムを吟じたりはせえへんよね。うんうん。

どちらかと言えば比較的素直でリアル寄りの背景美術設定の上に、かなりメリハリの極まったキャラが乗っかっている、その対比がなんか面白い。今回初登場の諏訪部声魔法使さんにしてもソフト帽・トレンチコート・十字槍という面白コーディネイトで実に目を引くし、相変わらず強気不遜でハレンチ衣装の樽姫さまもよろしいし、そして執拗く追っかけてきた28歳無職の山本さんも引き続きよろしい。「寂しい大人のオンナはいろんな道具がお友達なのよ!」ですか。つくづくエエ役もろたな水樹奈々。この山本さん、積極的攻撃性がありながらもそのたんびにボロッボロになっちゃう、ってな体当たり加減がいいよね。いいと思う。いい。