アイアンマン2

アイアンマン2の地上波放送を見終わったとこ。うんうん大雑把な話でおもろかった。いや語りたいことは結構たくさん盛り込んであって、他のマーベル映画とのリンクとかトニー社長の健康問題とかいろいろあんだけど、もう細かいことはいいから全部ブッこんじゃえというバイキング形式な話作りの映画であった。…ワシまだ無印の方見てないんだけど、これ見たら気になるわな。そのうち見よ。

アメコミヒーローも千差万別ですけども、こと社長のキャラはなかなかおもろいものがある。(原作ではちょっと違ったような気がするが)身バレしっぱなしで公然の活動してるのも然りながら、この手の主役としては格段におっさんくさいのがイイよね。と言ってもショボクレオヤジってワケじゃなく、なんつーかその…酒と女とカネと権力をごーりごーり使いまわすちょいワルオヤジという、スパイディとは間逆の脂っ気が何ともアメリカンな感じ。そら細かいことは気にすんな! ってことにもなろうよ。そういう外面を張った上で、他者に黙って自分の命削りつつ正義を果たすっちう「ああ俺かっちょいい…」な要素もあったりしてな。いや本人はマジなんだけど、見てる側からしたらそういう感じのな。うん。

今回ヴィランのウィップラッシュがこれまた脂っこくてねー。ミッキー・ロークって段階でもう衣バリバリの脂っ気である。設定としては社長に匹敵するほどの天才科学者/技術者なんだけど、見た目もう全くそう見えない…というあえてそう見せてない。話の展開上ロボットやパワードスーツを操って悪を為しているけれど、そんなラストのスーツ姿よりも電磁ムチふるって生身でブイブイやってた中盤のバトルの方がなんか強そうだもん。表情から感情の読みにくい、ホンマに何考えてるかよう判らんミッキー兄さんの演技もよろしい。つーかアレで退場はもったいない。サム・ロックウェルの方はまた出てきそうなフリだったのになあ。

地上波版の吹き替えはなかなかグッド。社長の池田秀一は思いのほか軽妙でよし、ペッパーの田中敦子もなんか妙にかわいったらしくてよし。ワシが一番えーなーと思ったのはサム・ロックウェル飛田展男。ほんっとこういうヤらしいエリート役上手いよねえ。その上で未だにキッチリとカミーユやれるんだから声優さんってスゲエわな。