峰不二子

LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜・12話。ラス前、不二子ちゃんは自分の物語を求めてグラウコスランドの不二子の館にて人生めぐりをする。自分で銭形を誘っといていざ目的地にきたら自我がぐらぐらしちゃうとか、いかにも「不安定な物語」を語ろうとしてんな、って感じ。過去のデータを探っても不二子らしき人間は存在しない、人生を奪われた女というネタは突き詰めると押井ルパンになっちゃいそうですけども、まァ…それとはまた違う風情の話になりそうですか。「女」と「人間」というテーマの差異というか。

回りくどい方法でもって不二子を求めていたのは、彼女の父にして黒幕、クスリと精神操作をその身上とするアルメイダ伯爵。過去を消した不二子ちゃんに対し、改めて自分好みの「物語」をあてがった上で自分のものにするのが目的であり、そのためにルパンたちもコマとして使われたと。いや、なかなかにめんどくさいことで。そしてこのタイミングでオスカーさんが復活。ちゃんと見せ場もらえるとよろしいけどなあ。

今回はまた、様々なテイストの作画がばらばら出てきて面白かった。ジェットコースターの落下アクション近辺のパースとハッタリ効いた作画から、不二子ダミーたちとの戦い辺りのぶらぶらリアル作画まで。作画陣に高谷浩利、湯浅政明、今石洋介、などなどなどなど。好き勝手やってんあ。よろしい。