夢のゴキ

●巨大なジャングルジムの上ででかいワイヤカッターを武器に、次々と登り来る大蛇の群れを迎え撃っている。ばつんばつんとワイヤカッターで蛇どもの首を切り落としてゆくが、多勢に無勢でどんどんと追い詰められてゆく。ガラガラヘビの変種なのだろうか、尻尾の先をかたかたと鳴らしながらすぐそこまで迫ってくる大蛇…! ってとこで目が覚めた。しかしかたかたという音は止んでいない。電気つけて寝ぼけ頭で見回すと、流しにぽつんと置いてある潰したビール缶の上にでかいヤマトゴキブリがお一人様。缶の中にわずか残ったビールの残りを舐めようとしているのか、ごそごそと動くたびに缶がかたかたと音を立てていたらしい。このくそやろうくそやろうゴキブリやろう。殺虫剤を吹きかけたがバタバタと怯みつつ流しと壁の隙間に逃げていった。あの調子では手負いとなりつつも死にはしないだろうなあ、と思ってたら案の定、流しの別の端からよろよろと出てくるのが見える。すかさずソッチに向けて殺虫剤をシュウ、逃げ引っ込んでしばらくしたらごそごそと反対の端から顔を出したのでソッチに向けてシュウ。そんなことやってたら目が冴えて寝らんなくなっちゃったよ。夜中の二時半に何やってんだかもう…。今日この日も普通に仕事だってのになあ。

都合二三時間程度しか寝てないまま、ぼんやりした頭から霞振り払いつつ仕事する。何かこう、ゴキブリの姦計によって寝ずの業務を強要されたような気がして腹が立つ。…あ、おうちの方はバルサン炊いて出てきましたよ。以前ダニ用に買ったものだけど、充分ゴキブリにも効くやろ。ちうか多分、ワシのウチだけ駆除してもしょうがないんだろうなあ…。