ヨルムンガンド/エウレカセブン

ヨルムンガンド・12話。分割一期の最終話ではあるが、特に「うむ、ひとまずは終わったな」という風に作ってはいない。ま、それでもFateの「えええここで切るの!?」ってなぶった切りぶりに比べればまだ、一段落感はあるんだけどね。てことでバルメさんの過去に巣食う二挺持ちの龍がその決着を見せる話。とはいえ彼ら二人の戦いはコマの間で済まされ、事前の無双シーンと事後の状況のみが示される、という見せ方なんですかけどね。ちょっと気になったのはココ組のドミニクチームとバルメのチェンの間にあまり関連性が無さそうなこと。ドミニクの依頼主がチェンだってワケでもなさそうだし、この辺の構成はちとハッキリしないものがあるな。あるいは、最後のツナギに出てきたCIAがそれを繋ぐものなのかもしれないが。

それにしても、至近距離からプロの45口径を複数喰らって割と普通に生還するバルメさんはどうかしてると言わざるを得ない。それを実現するバルメの背筋がスゲエってことだろう。ヨナのダブルタップ受けてやっぱり生きてるカレンさんも大概だけどさ。ヨナのは9mmかしら? 前半で覆面デカブツさんがレームのマシンガン全弾喰らってもピンピンしてる(防弾チョッキ着てるとは言え)とことか、この作品見てると「鍛えた人にとっては銃弾ってそれほど危険じゃないんじゃね?」という印象を受けてしまうぜ。…うん、バルメさんとかは多分、特別なのでマネをしないで下さい。

…あと何だ、カレンさんとバルメさんって髪形も色彩設計も似てるもんだから途中「あれ? 何でバルメ姐さんいきなり場所飛んでシャワー浴びてるの?」とか思っちゃった。コンテ段階で仕掛けして分断するか何かした方が良かったかもしれない。それとキャラ多くて声アテのカブリも多いんで、ラストでアール出てきた時に「よく似た別人の新キャラじゃないだろうな」とか思ったりもした。…流石に藤原啓治のお医者さんは目立ち…耳立ちすぎでしたよ? レストランやめて医者になったですか?

総評、ってったってほとんど終わった感じもしないのでアレコレは無いなあ。多分二期も見ると思うのでそれが終わってから改めて、ってとこですかね。中間報告的には(「二期も見る」つったとおり)とても楽しんでいる作品ですよ、ってとこで。お気楽さと死臭が背中合わせになったような、どこかドライな軽さが独特の風情でよろしい。ちょっとタマが当たらなすぎる(当たったところで生きてたりする)ココのチームは気になるけれど、ひょっとして案外そういうものかもしれないし、そうでなくてもまあ別にいいか、ってとこで。ああ、今後もルツのケツにはどんどんと当たってって欲しい。以上。

エウレカセブンAO・11話。エレナさんとミラーさんの関係性について。それぞれがどうにも謎の多いキャラであり、いろいろな描写と説明を積み上げて「何となくこう」という方向性は見えるものの、それもどこまでホンマなのか判ったもんじゃねェようなお二人、まあ主にエレナさんである。その上今回のシークレットはイロウルのような極小サイズにして幻覚をもたらすという存在であり、その曖昧さに輪をかける展開となっている。

…うん、実際ワシ、多分制作側の意図してるネタをキッチリ受け取りきれてないと思います。トゥルースさん助けて! 名前どおりに真実を解題してくれー! などと言いつつ、実際そこまで真実の状況をハッキリさせることには意味はないんじゃないかな、ってな気もしているのですがね。えー、てことで、大部分はワシの理解力のせいだと思うが、イマイチこのノリに入って行きづらいなという印象の回ではあった。

あと何だ、OPでも1話でも正ヒロインっぽい扱いのはずのナルさんの影が極端に薄いのは気になるなあ。これが意図的だとすると、今後の展開で何か大きな変転があるのか、あるいはOPなどの提示形式はある種のミスディレクションであるのか。はてね。