ヨルムンガンド

ヨルムンガンド・8話。VSアマーリア女史。元女優という経歴を持つ彼女は、さる国でのプレデター導入の利権を巡ってココさんと対決することになる。夜の港にてヒミツの会合シーン、演技と仮面についての言葉に応じてスッと表情を変えるココさんがなかなか怖い。普段の朗らかで外交的なキャラがウソであるワケではなかろうが、ココさんが部下たちの前では努めて深刻な顔を見せないようにしているってのは本当だろう。今回の対戦相手が虚と実の世界を経験した「元女優」だってのはそういうことだ。内面の心と外面の顔。人に限らず企業にも軍にも、あるいは世界にもいくつかのレイヤがあり、その深みを探りながら人は考え、生きていかねばならない。…その辺をあまり気にしなくても良いココのチームたちが、そんな世界との対比概念だろうか。一応笑っている仮面が必要とは言え、ね。

今回全体的にちょっと詰め込んでる気もしたが(後半の長広舌シーンの早口とかね)、まァこれを二週に分けるにも中途半端だし、これが妥当なところでしょうか。アマーリアさんに高島雅羅、あらお久しぶり。元女優にして底の見えない大物さんっちうキャラにぴったりですな。えーあと、プレデターに対して「アシモフが見たら泣いちゃうかも」ちうココですが…まあ、アレは一応スゲエ頭のいいラジコンみたいなもんですし、まだ泣きはしないでしょうな。完全自立制御の機体が出来たら泣いちゃうかも。もうありそうな気もするけどさ。

それにしても、キャラが意外にかわいいのが面白い。いやかわいいったっていろいろありますけどね。元女優だからかオバハンなのにキャッキャしちゃうアマーリアさんもかわいいし、冒頭のサバゲ訓練でコテンパンにされるルツもかわいい。ルツ君、立ち位置としては攻殻のトグサさん辺りかしら。んで今回一番はショコラーデさんでしょうか。一応能力ある人なんだろうけどバカかわいいっぽいのは、ビックリしても「ココちゃん」呼ばわりしてたり「〜っす」口調だったり口を開くなりメシの話だったりダイヤモンドで懐柔されたり小清水声だったりするからだろうか。この人はあとあとまで出てきそうやな。