電脳俺

●どうも物忘れがアレであり、うっかり行動もおおくてアレな毎日である。イーガンの「ディアスポラ」で、データ存在の主人公がちょっとした思い付きを再精査するために、テメエの詳細な脳内マップを外部に作ってシミュレートして「あーここでアイデアが引っかかっとんのか、なるほどではこうしたら判るかも」とかやってたのがとてもうらやましい。ワシも早くデータを外部化したりクラウド化したりしたい。ネットは広大だわしたい。

●最近もちょくちょく「人間の脳を電脳フィールドにダウンロード」とか、そんなネタニュースがちらほら出たりしている。実際に人格をネット上に移行させるってのは相当先になるだろうし、ワシが生きてるうちには実現はしないだろうなと思う。これがね、実現しそうだなーっちうキワキワの時代に生きることになった人たちは相当心穏やかじゃないだろうなと思うよ。そら「電脳人格など人でもなんでもない、ただのデータだ」とか思う人も多いだろうけど、肉体が亡くなっても第二の人生が開ける可能性があるとなれば熱心に求める人も多いと思う。ワシがそうだし。んでもって「やった成功だ、1年後には実用化できる!」ってな状況で余命1ヶ月となりゃやりきれまへんわな。

ま、突き詰めて考えれば「コッチの肉体が死んでアッチに相同な電脳データができて、それが正しく連続した同一の人格なのか否か」とか古来からの疑問も厳然とあるだろうけど、それはまあそれで。スワンプマン思考実験とか、考えるには面白いよね。