ヨルムンガンド

ヨルムンガンド・4話。殺し屋オーケストラ後編、ギザ歯師匠はあっけなく死んでその弟子もぱんつ穿いてなかったので退場する話。「自分の人生を滅茶苦茶にしといて、こんな形で死ぬな」って台詞は、愛憎越えたところにある彼ら二人の関係性が垣間見えましたな。…初登場時からその背中に「悲劇的に死にますよ」と大書してあるようなキャラ設定だったお二人ですが、うん、まあその通りになりやした。チナツさんだけが聞いたココの行動目的、それは何だったんでしょうかね。多分今後への仕込みではあろうけれど。

何か大きな感情的ギミックがあるわけじゃないので淡々とした印象を受ける。いやまあ、殺し屋チナツさんが死ぬ時の述懐などで情感のあるシーンはあるんだけど、過剰じゃないのだよね。おかげで「これ」っちう感想文章は書きにくいんだけど、全体から漂う、ちょっと力の抜けた虚無感とプロのお仕事な雰囲気は面白い。途中に出てきたやたら傲慢なCIAの下っ端・スケアクロウさんとの対比もよし。ココと彼では社会構造へのパイプの差が歴然なのね。これといって物語上での役割もないし死んでもないってことはまた出てくるのかしら。

…しかしワシよう判らんが、あんな接近して併走する車同士の銃撃戦でもタマって当たらないもんすかね。二昔前のギャング映画の車による襲撃シーンみたいにはいかんのだなあ。