Fate/宇宙海賊

Fate/Zero・15話。ウルトラ的大怪獣にてこずる皆さん。最強っちう触れ込みのギル兄さんがふらふらとどっか行っちゃった今、この状況をどうにかできる手立てはもはや無い。…いやそんなことおまへんで、と言うのがキリツグ兄さんである。ほれほれセイバー、あんたの持ってるそのエクスカリバーは飾りですか? どうなんですか? ほれほれ、っちうまあそんなお話である。


ここまで結構引っ張ってきたセイバーさんの奥の手たるエクスカリバーであるが、そのもったいぶりに割と恥じない見せ場にはなってましたかね。しかしこのバトルはメインイヴェントの聖杯戦争とは直接に関わらない番外編だし、ここで見せ場を大開陳してしまうってのはどうも上手くないフラグのような気はしますね。セイバーの活躍のために宝具の槍を一本惜しげもなく折り断ってしまったランサーさんも気になるところ。その清廉潔白さはカッチョエエけれど、多分この行動が大きなディスアドバンテージになるだろうしなあ。素直な英雄的行為がそのまま報われるようなお話ではなさそうな雰囲気の作品だしねえ。


テメエの技量を出し尽くしたセイバーさんに対し、橋の上からその状況を眺めつつダベってるアーチャーとライダー、王二人のおっさんくささがなんかエエね。あの娘危なっかしくて見てらんねーなーとか言うてるライダーさんはなんかお父んっぽいが、アーチャーのギルさんは…うーん、人を超越した最強存在の言うことはイマイチよう判らんです。まいいや。


モーレツ宇宙海賊・15話。なりゆき女子高生海賊団、ここに出航の巻である。やってるこたァ無人のオンボロ海賊船に乗り込んで起動して航行して超空間跳躍する、とまあそれだけなんだけどね。うーん、なんででしょうね。面白いわこれ。アンファンテリブルと言うにはちょいと大人だが、世間的にはまだまだガキではあるところの「恐るべきお嬢さん」たち。無邪気な蹂躙とはよく言ったものでありまして、とことん明るく怖いもの無しなヨット部員たちと眉毛八の字になりっぱなしな弁天丸クルーとの対比が非常にグッド。


その二者のほぼ真ん中辺りに立っているのがマリカさん。お気楽なヨット部員の立場にありながら、弁天丸船長としての責務にも応えなければならないワケですもんね。各々確かに才能のあるヨット部面々の中にあって、いざって時にキッチリと「船長」が出来るマリカさんは男前であるなあ。そら姫様姉妹も密航してついてくるわ。ちうか姫様は密航が持ちネタなの? おっそろしいなあ。


何だかんだで苦労しつつもみんなをサポートする弁天丸クルーの「大人」ぶりもよろしかった。いいねえ、こういう全力で本気で手抜きのない娯楽ってのは。まず見てて清々しいやな。んでもって次回はとうとう女子高生海賊団の営業本チャンっすか? やれやれ、存分にやれ!