●未来日記・24話。勝者なきゲームには意味もない。ユノさんはそのような無為の世界を容認できぬが故、愛するユッキーを殺さねばならない。今ここでユッキーを殺して世界を巻戻せば、また新しいユッキーと過ごす時間を得ることが出来る…。別のタイムラインにおける「同一人物」を前にして、分け隔てなく接するという態度はユノさんユッキーに共通する理念ではあるが、その表現形において重要な差異がある。「たくさん居るユッキーのうちどれか一つでも生きてりゃ問題ない」とするユノさんと、「どの誰とかは関係ない、全て見捨てて良い存在であるはずがない」とするユッキー。…さて、どっちかが折れねば相容れぬことではありそうだが。
そこに介入してくるのは復活して半神となったみねねさんである。半分神様ってったって、その中身は割とそのまんまのお姉さんであり、無駄に博愛主義でヘタレなユッキーを見てイライラしてたりするのですけどね。
それにしてもどんどんと話がデカくなってくなあ。あまりに観念的な流れになると面白さ的にちょっと不安になってくる。「何でもアリ」は興を殺ぐところがあるからねえ。…観念的というかゲームっぽい雰囲気なのは、世界が崩壊しているさまに全く一般の人間が出てこないこともあるかもしれまへんな。電車は燃えても人死には描写されない、っちうね。多分意図的な演出、取捨選択の結果なんだろうけども。
あと久々のムルムル劇場、これがまた本編の陰鬱さ加減を台無しにするしょーもなさが何やら快感。喜久子ねーさんの重大な病み加減までネタにしちゃうのね！ バカちんだなあ。
