乗らぬ車の外見の

●帰り道にある駐車場に並ぶ車を眺める。こういうものの相対的なデザイン傾向ってのはじーわじーわと変わってくものだから違和感もないが、あえてワシがガキの頃の車どもを思い起こしてみるに確かに相当な変化ではある。当時のコンセプトカーとかの度外れ方がそのままここにある、ってな感じ。単純な流線型とも違う、流麗な三次曲面で量産品を作る技術が確立してんだろうな、とか。


映画の初代攻殻機動隊にてトグサさんが使ってた車を思い出す。ちょっとレトロ嗜好のある保守的キャラのトグサさんであるが、彼の愛車としてデザインされた車ってのが、長方形の角ランプに直線的なボディを持ったシンプルなセダン車だった。映画公開当時の感覚ですげえありふれたフツーのモノが、この映画内の時代では「レトロ」に当たるんですよ、という面白さ。あれはちょっと良かった。


…その中でもワシ、軽トラって好きよ。実用性が大いに求められるこういう車種でも、デザインにはやっぱし時代的な流行り廃りがある。ワシは運転席の前の部分がペッタンコで、エンジンハウスが前に突出してないのが好きなんだけど、最近あんまし見ないねそういうデザイン。やっぱし衝突安全基準とかの問題なのかしらん。