ラストエグザイル/あの夏で待ってる

ラストエグザイル-銀翼のファム-・19話。要衝ボレアース要塞にての苦難は続くの巻。葛藤の果てにコッチ側についたオーラン将軍であるが、当然ながら彼の立ち位置は他の誰にも増して不安定な評価とならざるを得ない。そこを上手いこと突いてくるのが連邦軍老将・サドリ元帥。なんつーか、土師声のシヴさまで含めたキャラ立ちの人ではあるな。流石、部下に前作ラスボスを擁しているだけのことはある(違います)。


てことで、絶体絶命の状況で満を持してシルヴィウスが来た辺りまでは「ほほー」と思って見てたんだけど…何でしょうね、そっから7分のものすげえ詰め込みっぷりは。まるで原作の小説かマンガがあり、それを尺に合わせてブチこんだようなせせこましさ。制作状況が追いつかなくて前作総集編を入れることで2話分を詰め込んだ、と邪推してしまいそうな風情である。どうも元から総集編2話体制は決定事項だったようなので、邪推は邪推のままではあるのだが。


実際、省略されたシルヴィウスの活躍で今回分の残りを埋めたとして、残った要素で1話分の尺をひねり出したら丁度良い雰囲気じゃったような気はするんだよなあ。気ぜわしい話運びのおかげでサーラ様のご威光も少々薄れがちになってたのが、ちょっと残念。お話の流れ自体はなかなか面白そうだっただけに、余計にねえ。うーむ。


あの夏で待ってる・8話。沖縄撮影旅行より戻った皆さんである。旅の過程にて近づいた関係もあれば…そうでもなカンナさんもあるのですよ。今回は夏祭りってんでレモンさんプロデュースによる肝試しイヴェントとかもあり、今回こそはとカンナさんが大いに盛り返すかと思いきやこれは「上げて落とす」のためのシコミであって…っちうねえ。


劇中にて哲郎さんに「カンナかわいそ。デッドエンド確定だな」と言わせ、その話中においてホンマに傷心満点なストーリィを盛り込んでくる、というカンナさんには酷な仕打ち。ここまで明確に布石を打ってくるってことは、このデッドエンド状態を踏まえたドラマ作りがされてくるであろうってことであり…ううん、どのみちほろ苦い結末しか待ってなさそうな気がしますなあ。とか思ってたら何やらSF要素が盛り返してきたりして、これは(一旦の)別離フラグとかそういうことかしら。この無人回収装置が活性化した原因ってのが「肉食井口っちゃんのケツアタック」だってのがまた…ねえ。


さて、哲朗のお姉さんに「あんたまだ高校生やってんの?」とまで言われてるレモンさんはホンマ何者なのであるか。まァ常識的には留年とかそういうこっちゃろけど、何かそれ以上の異様な存在でもあんまし不思議じゃないな、とか思ったりもする。これも別に種明かししてくれんで構わんですよ? 別にまあ、してもいいけど。