アクエリオン/ラグランジェ/ちはやふる/未来日記/夏目友人帳

アクエリオンEVOL・9話。穴掘りアンディと穴埋めMIX、お二人の担当回。てことは全編穴とか穴とか穴とかばっかり回であり、MIXさんが喰ってんのは竹輪とイカリングだわ司令室はドーナツだらけだわ懲罰室では何故か動画用紙に穴あけてるわ、脚本も演技も作画もお前それ穴々言いたいだけちゃうんかといった風情のお話である。…でもMIXさん、流石に「親父が穴場の温泉で浮気したから穴嫌いに」ってそれはムチャがあると思うんです。いいですけどね、ええ。


てことで、ヴェクトル間逆で水と油の関係性であるアンディとMIXであるが、デコとボコってことはハマれば気持ちいいってことでもあるのでよいコンビなんじゃないですかね? 人と人とを繋ぎとめるミコノさんの能力もあったとは言え、実際ちょいとエエ感じになりつつもありますし。しかしここでアンディさんのもう一つの属性、というかランニングギャグである「いつも合体できない」っちうのがワザするワケでしてね。アンディ撃墜で即司令がエレメントチェンジ! 言うた時はおかしィてしょうがなかった。普通に生きてんのに演出が死んだ人状態の定番オンパレードで更におかしい。お察ししますアンディ氏…って、本人は満足したように気絶してたのでエエか。


んでロボバトルはMIXさん大活躍。相手機体の穴という穴を全て埋めてしまい、射出系武装を無効化/廃熱不可能により自壊させる、という案外エゲツない能力だんなあ。これ、専用に対策でもしないとちょっと太刀打ちできないぞ。アンディさんの穴掘り能力と併せると色んなことができそうですね。その辺面白そう。もうMIXさんもアンディさん相手にデレ期に入ってる風情だしなあ。うん。


次週はひょっとしてサザンカさん回? だとしたら…これまたカオスっぽくなりそうでよろしいなあ。


輪廻のラグランジェ・8話。結束を深め三人チームとなったまどかたちであるが、しかしこないだの暴走事件は彼女たちの上に影を落とす。本部より乗り込んできたロリ会長の専断、ウォクスの抱える強大な危険性。とまあそんなような諸々のお話がですね、メイド男子のアレイきゅんという要素によって全てかすんでしまう、という…まさか虜囚から逃げ出した敵がいつの間にかコッチの本部で男の娘メイドとして調教されていたとはお釈迦様でも気が付くめェ、って気付くかあ! 見返してみたら結構画面に映ってるのに、視聴者のワシ含め登場人物誰ひとり気づいてないというシチュにほとほと参る。なんて仕掛けだ…すげえなあ! 


えー、うん、まあそんなネタで印象があらかた吹っ飛んでしまいましたが、それ以外の細かいネタも多くておもろかったっすよ。新キャラの金元会長さんはまた、この作品らしい矢鱈に人間力と傲慢さの大きい女性(ろり)。能登姉さんと気があってしまったので、田所司令の眉間のしわはしばらく消えることはないでしょうなあ。報告シーンでの司令の苦悩はホンマリアルによう判る。そろそろ胃薬が必要ですよ司令。あと、何だかんだでキャッキャと仲良くなってる(でもランはムギナミにいじられてる)お三人さんは見ててほんわかする。エエねえ。


金元会長がまどかを評して「鋏」と言うてたのは、アレは凶事の輪廻を断ち切る人材ってことですかね。多分まどかさんのへこたれないジャージ部魂が鬱的な要素を吹き飛ばしてくれるのだろう、と信じておこう。分割二期ってのがちと心配だがね。どん底気分で第二シーズンへ続く! とか、やりそうな気がするからなあ。ああ、ランちゃんはそのまんまへっぽこ娘のままでいてくれてかまいません。むしろそっちの方が。


ちはやふる・8話。部員四人ではあとちょっと足りないので困ってる皆さん。てェか机くん、とても自然に馴染んでんのな。もうちょっと太一さんとの間に葛藤とかあるかと思ったけど、意欲的に楽しんでんので素直によろしい。とまれその新入部員ですけれど…って、ああ! 以前出てきたあのでぶちんさんか! 健康優良児の権化みたいな体形にテニスウェアが妙にミスマッチで、「あ、こういうヤツ居てるわ」って感がものすごい。当然ながらこんな逸材を見逃す千早さんではございませんで…というね。


一見かるたから完全に離れてしまっているでぶち…西田さんであるが、眼球と視覚野がかるた最優先で調整されている千早さんにかかればあっという間にかるたキャラと化してしまう。毎度の強引な勧誘に辟易するにくまん西田さんを、絶妙な位置から煽り上げる太一っちゃんが狡猾。このペアの勧誘の流れはなんかヴェテランと熱血の刑事コンビのオトし方のようですな。最後のところで気持ちを残しつつ引いてしまう千早さんとか、もう完璧である。


てことで、えーとこれで部員揃ったのかな? となるとやっと競技への道が開けてきたってとこですか。今後は他校の選手とアレコレっすかね。楽しみにしよう。にしても千早さん、劇中でも言われてたけど「それじゃテニスに失礼だよ」と西田さん諭すなら、その前に最後まで「にくまんくん」の呼び名を崩さない自分の意識を改めなさい。失礼だなキミは!


未来日記・20話。とりあえずユッキーは、ユノが偽者だろうがなんだろうが構わない、と言うのである。まそらそうやろね、ユッキーが今まで恐れたり惚れたりやっぱ恐れたりしてきたあの女性の、名前やら何やらに対して付き合ってきたワケじゃないものね。しかしこのユノさんが一体誰なのか、何ゆえ入れ替わったのかという問題は残るけれども、それはまた後ほどへの伏線としておくっちうことやろな。


さて。市長はその強大な日記能力にて他者を圧倒する。どうやらこの未来日記というシステムの立ち上げに関わったおっさんのようで、つまりはチートキャラである。いかにもラスボスっぽいお人ではあるが…うーん、でも多分ラストではないやろなあ。ユノさんという存在もあるし、また神さんとムルちゃんの間でも何やらもめごとがありそうだし。このお話がどういう方向へ結末を向けているのかまだ定かではないが、市長さんはあくまでその「通過点」っちう雰囲気があったりする。無論この後急にラスボスオーラを纏い始めるのかもしれまへんけどね。


新たに参戦してきたユッキーのクラスメイトも気になるけど、みねね/西嶋組も気になるなあ、何だかんだでデレかけてきてみねねさんかわいったらしくなってるもんなあ…と思ってたら西嶋さんが死んでしまったよ。それもユッキーが半分くらい関わった状態で死んでしまったよ。ユッキーは「最後神になって全部チャラで」っちう目算なんだろうけど…どうかねえ。ホンマに上手くいくのかしらん。


夏目友人帳 肆・9話。今は廃れてしまったさる祭り、何故か地場の妖怪どもが気に入っちゃったので人も居ないのに連綿と続いているのである。しかし今回の祭りはどうにもキナ臭く、豊穣の神が封じられてしまったので大弱り。そこで白羽の矢が立つのがやっぱし夏目さんでして…っちうお話。冒頭で先生も言ってたし今まで何度も出てきた主題ではあるが、ホンマ夏目さんは(それが人であるか否かに関わらず)他者の願いを捨て置けなさ過ぎるのですな。美点でもあり欠点でもあるが、それこそがこの青年の拠って立つ身上でもあるわけで、ね。


てことで今回も前後編ですな。今シーズンはこういう形式が多いな。多分今回の事件も見た目どおりの単純な祭りではなく、その背後には何か隠された事象があるのだろうけれど…さてねえ。初めのうちは「相手のフヅキさんも偽者だったりして」とか思ってたけど、軽々と空飛んでったし多分これは違うやろな。となると最初に名取さんへ依頼したあのおっさんが怪しいが…ま、それも次回の講釈か。


「胡散臭い」ってのが魅力だとヘンな褒められ方してる名取さんとか、今までに輪をかけて役に立ってない先生とか、今回もキャラ的見所は多かったのだけれど…やっぱし夏目っちの女装ぶりがメインか。確かに線が細くて女性的な顔立ちではあるが、そのナヨナヨ風情から繰り出す夏目パンチがギャップ萌え、なのかしら。よう判らんが。