あの夏で待ってる

あの夏で待ってる・4話。先週のヒキである告白もどきシーケンスの後、なんかすげえお互いに気まずーい感じになって何も言わず去ってってしまったイチカ先輩である。あああの時彼にどう言えば良かったのかしらどうなのかしら、ううあの時先輩はどういう気持ちだったのだろう何だろう。そんなぐるぐるぐるぐるした気持ちを引きずったまま…ではあんましお話が進まないので、ここで一発割とアグレッシブなカンフル剤が投入されるのであり、それはナイスバディの泣きぼくろおねェさんのカタチを取っているのであり…というね。


実は哲朗さんの姉であったそのマナミさんの言うとおり、今のお二人はそういうニブチンな付き合いしてるだけでも楽しい時期なのではありましょうね。いやお二人に限らず、その周囲の友人たちもそうだ。その中でも、いちいち自分に不利なフラグを丁寧に立ててゆくC子ちゃん…カンナさんがどうにもいじらしい。今はまだ余裕持って立ってますが、そのうちどうしようもなくなっちまいますよ。無論、哲朗さんやミオさんも…いつまでもこのまんまじゃいられない、んだろうなあ。


イチカさんは当面の感情をとりあえず棚上げし、何とか普通にカイトさんと接してゆくことができている。彼女がこれ以上踏み込んでゆくことを躊躇っているのは、自分が特殊な存在であること…やがて去ってしまわねばならないこと。しかしそれは表面的な問題でもあろう。上記の「いつまでもこのままではない」っちう要素はイチカさんにも言えることである。だからここがスタートラインですよ…ってことで、情感と一区切り感をグイッと押し出してくる今回のクロージングはとても良かった。よく言う「いい最終回だったな」ってアレですね。いやお話はちっとも最終ではないんだけど、まあ盛り上げ的な意味でね。うん。