たまゆら

たまゆら〜hitotose〜・3話。ツインテのりえさんはフウさんの弟・コウちゃんがかいらしくてたまらないのである。この作品の動的な…まあ、はっちゃけた部分を一人で受け持ってるのりえさんであり、割とヤバいくらいにコウちゃんにがっついてくるのである。…この状況を満面の笑顔で受け流すコウちゃんはなかなか凄い。天然ジゴロの素養がある。とまあ、そんなチョネチョネを快く思わないお嬢さんが一人。


てことでコウちゃんのクラスメート、広橋声のコマチさんの登場。コウちゃんのことがスキスキであるコマチさんは、のりえさんの毒牙に対して宣戦布告じゃーい! てなもんである。売り言葉に買い言葉でなし崩しにお菓子バトルとなってしまうのだが…。


初めてのお菓子作りに戸惑うコマチさんを支えるみんながとても優しい。結局お菓子なんてのは勝ち負けで作るものじゃなく、食べる人のため…その笑顔のためにつくるものだ、と。写真もそう、ジョージさんのええかげんな写真アドバイスは、多分正しい。


今回の主役コマチさん、強気でツンケンするし勢い任せだが根は素直という彼女のキャラもよろしいが、それをちゃんと引き立てるのりえさんの「お姉ちゃん」ぶりが非常に印象に残る。普段(前半)とイザって時(後半)の、のりえさんのキャラ差を楽しむ回でもあったわな。何より、スイーツ勝負しつつもコマチさんの方をちゃんと見てんのね。ホットケーキのデキに喜んでいるコマチさんを見る視線の、さりげない優しさが良い。


ってとこでシメ。うん、実に丁寧だ。キャラも描写も一切おろそかにしねェぞ、という静かな意志が感じられますな。よし。