BLOOD

●新番組・BLOOD-C。女子高生のお嬢さんがポン刀振り回して異形と戦う物語、その最新バージョン。このBLOODというシリーズは何故かIGのお気に入りで、初っ端の短編映画からこっちマンガやら地上波やらゲームやらで千度再生産されてきてるのだが、正直「何でまた今になって?」とか思わんでもない印象ではある。


今回はそれまでの根幹に加えてCLAMPというフレーバーを付与。キャラ原案だけでなくストーリィの方にも関わっているのでそのフレーバーはかなり強く、イケメンオンリーだったりすげえ頭身だったりとちょいと強めのキャッチー感が漂う。まあ黄瀬和哉後藤隆幸のIG社長副社長コンビでそこそこアニメデザインっぽくはなっているんですけどね。そういや監督の水島努はHOLiCの人でもありましたか。タイトルどおりこの作品は「血」を濃厚なモチーフとしているのだが、ギャップを生み出すという意味ではこのCLAMPテイスツは有効かもしれない。まだよう判りませんがね。


その「血」の部分担当、アクションシーンはなかなかの見せ場。静謐な湖沼にてカマキリ地蔵の怪物と戦うというよう判らんバトルは、いちいちのタメとか意外なデザイン展開とか、こら相当に構成を考えたやろなあと。日常シーンが少々タルくて「どうしたものか」と思っていたが、これでかなり取り戻した感じ。


さて、てことで、うーん。普通なら見てみようと思う程度のシッカリした作品なんだけど…今期はまた本数多いからなあ。様子見ってことで。…あと、題字がきっちり寺田克也だったのにちと微笑んだりする。そこは外さへんのな。