タイガー&バニー/アザゼルさん/青の祓魔師

TIGER & BUNNY・12話。ジェイクさん一味のアジトに忍び込むも何故か一発でバレたオリガミさん。あーこら死んだなと思ったがまあ、何とか重傷にて生還である。ぽんぽこ人死にするようなアニメじゃない、っちうことね。一方のジェイクさんは自信満々でヒーローたちとのタイマン7連戦ショーをぶち上げる。その大言壮語はハッタリではなく、次々と斃されてゆくヒーローたちであるが…というね。


ジェイクさんの能力はイマイチハッキリしないものの、強力なバリアとそれを応用したレーザっぽいものではあるらしい。それだけならばあまり脅威とも思えないのだが、何故か彼には相手の攻撃がちっとも当たらない。…コテッちゃんの意図せざるスリップダウンキックがぶち当たったり、「聞こえるんだよ」という台詞を見るに、マインドリード的な能力でもあるのだろうか。わざわざタイマン勝負を挑んできた理由もその辺かしらね。複数相手だとキッチリ心が読めない、とかね。


なまじキングオブヒーローという肩書きを持ってるのでカマセにされちゃったスカイハイさんもかわいそうだが、出てったと思ったら一瞬で負けてた牛角さんのかわいそう加減には敵うまい。もーちょっと見せ場を作ってあげても良かったのにね。…現実世界の問題が反映してたりするのかしら? 無いか。


●よんでますよ、アザゼルさん。・11話。天使ゼルエル登場、べーやんの危機っぽい話。毎度々々キッツイキャラの出てくる本作だが、このゼルエルさんも「アルピニストニートでクズ」という割とどうしようもないお人。登山趣味持ってる人が見たら怒るぞ、これ。それに藤原啓治のエエ声とエエ演技が乗っかってくるのでもう何というか。特にこの地域ではタイバニで狂気の悪役やった、その直後ですからねえ。なんか色々、たまらんものがあるな。


一方サクちゃんはサクちゃんで別の問題を抱えている。ごうつく大家に手を焼いてんのでどっしよっかなー、ちうてサラマンダーを再度召喚するワケですが、…あー、マンダはんってドMなのか。極端な女性蔑視主義にしてMってことは、その女性から辱めを受ければ受けるほど大喜びなのか? めんどくせェなーもー! こっちの中井和哉の演技も大概でして「キモチいいいいさっきよりすっごいいい」の辺りはちょっとマジ笑いしかけた。大変ね、声優さんって。


…えーとそろそろ最終回か? べーやんの危機ってことでエエ区切りになるのかしらね。この作品のことだからフツーに死んじゃいそうなので、なんか怖いようなおもろそうなような。ま、次週待ちで。


青の祓魔師・10話。ハチ公物語ケットシー版である。リンさんたちのお父んが使役していた…うんいや、使役というよりは酒付き合いしてた、っちう対等な表現の方が似合うかな。そんな化け猫・クロさんの物語。お父んの死を認められず暴れていた彼を排除しようとする祓魔師さんたちを尻目に、クロさんの声が聞こえちゃったリンさんは説得を試みる…という話。


構成上ちょっと切っ先鈍いなというトコはいくつかあって、例えば銃を構えているすんげえ緊迫したシーンで回想に入っちゃうとか(そこはアクションの僅かな合間とかでも充分に機能すると思うんだけどな)、亡き父とリンさんのオーヴァーラップ具合が高すぎてちと風情が無いなとか、そんな感じで。ま、その辺は判りやすくストレートな物語構築をしよう、という意志の表れと見るのが正解か。とまれ、別にそんな瑕疵っちう程のもんでもないですしね。


小さな猫の姿でわあわあと泣き続けるクロさんの絵は、おセンチかつエエ話な雰囲気のシメとして良し。他の祓魔師たちがもてあますクロさんを頭突き一発で調伏しちゃうリンさんとか、必殺武器の中身がマタタビ酒だというバレバレの仕掛けとか、そこら辺も含めて「新たな仲間との出会い話」というパッケージとして良かったと思う。…にしても、悪魔や異形を祓うシーンが「道路上で銃構えて取り囲み、手榴弾を投げつける」というもんすご物理的な…現代の公安による武力制圧的な絵面なのがなんかオカシかったりした。米国のハイウェイポリスみたい。