ゴシック/シュタインズ・ゲート/C/あの花/ファイアボール

GOSICK・14話。時計塔の謎を探る久城さんであるが、ついでにヴィクトリカアヴリルのどうもかみ合わない鞘当て劇とかも作り出したりして、全くこの兄ちゃんはニブチンさんである。一見した状況こそ「主人公青年と複数の女性」というハーレムもどきとも見えるのだが、この久城さんの悩まなさ(ヴィクトリカアヴリルのおたおたさ)を見るに、久城さんこそがヒロインポジションですよね。悪意ナシに異性を振り回しちゃう性悪女…もといニブチン男なのである。今回もアヴリルさんへの扱いがなかなかぞんざいでして、いやもうねえ。気を使ってあげなさいよねえ。エエけどさ。


そしてこの作品のメインであるヴィクトリカさんのかわいったらしさは今回も充分である。お土産がキイチゴのサンドイッチと聞いて強烈に相好を崩す絵面は相当なインパクトでして、そらまあ提供画面にも使われるわなあって感じ。何ちうか…ドラクエのスライムというかね。キドニーシェイプドな口の形、つったら怒られますか? あとはまあ、時間が無いので砂糖水でヘアセットしたお兄様のバカ絵ですかね。甘さにつられて頭じゅう虫だらけ…ってもう、小説なら言及だけしといて話進めるっちうこともできようが、アニメの場合は絵として常に見えてる状態だもんなあ…。ちっともお話が頭に入ってきませんわ。うん。


あ、一応ミステリの方も進んでます。アフリカ人たちがどうのこうの、ってことは人種的な問題もあったりするのかな。てことはリヴァイアサンの仮面は皮膚の色を隠すためか。とまれ、うん、割とどうでもいいや。


Steins;Gate・4話。謎のヴィンテージパソコンの謎の巻。CER…もといSERNに忍び込んだはよいものの文字化けデータに困るご一統だが、それを何とかできる唯一のツールがIBM…もといIBN5100ということらしい。鳳凰院の兄ちゃんはあの手この手でそのパソを手に入れようと駆けずり回るのだが、何故か神社に奉納されていたのを見つけてしまう。聞けば「いつか誰かが取りにくるだろう」とのご伝言もコミで保管されていたらしい。…ふへへ、いかにも時間モノの伏線が張り巡らされてるようですねえ。にしても、会う人々々みんなIBN5100について何がしか知識を持ってんのが妙におかしい。なんかゲームのフラグみたい…って実際そうなんですけど、まあ。


相変わらず割と淡々と進み引っ掛かりどころが少ないので、何がどうこう言いにくいアニメではあるなあ。ランドリーにていつの間にか止まっている乾燥機のドラムとか、そんなちょっとした演出は上手いんだけどねえ。しかしゲームだったらあんまり気にならないんだろうけど、実際アニメとしてリニアな作劇されると「よくあっちこっち行く主人公やな」って感じがするな。まァまだそれほど不自然とはいえないけど、もうそろそろ流的に何かドラスティックな変化が欲しいところでもある。さてね。


…あとクリスさんはどうも隠れ2ちゃんね…もとい@ちゃんねらーのようですな。道理でダルさんと会話の息が合ってたハズでございますわ。


●C・2話。半ば拉致気味に金融街へと連れてこられたキミマロさんは、ワケも判らぬうちに相方あてがわれてお金バトルさせられて勝利して帰宅した。どうもこのバトルは金融街に居る者の権利であり義務、どーしてもこなさんならんコトらしい。…のはエエが、せめてルールや勝利条件等一通りの説明ぐらいしたってもいいのにな。胡散臭い人が「いきなり戦って生き残った新人は久しぶりだ」とか言うてたけど、てことは何だ、フツーは「いきなり戦っ」たりはしないってこったよな? あるいは何も知らない新人とやらを連れてきては初戦敗退させてカネをむしり取ってるのが金融街なのか? どっちにしてもヘンなシステムではあると思う。


肝心のお金バトルについても未だ曖昧な状況。何をどうやったら攻撃になるのかという原理が判んないのでアレだけど、見る限りではカネは単なる体力点と攻撃点に過ぎず、例えば資産運用のテクニックや知識とは全く関係の無い所で戦ってる、っちう認識でエエのかな。ほたらそこらの賭けゲームと本質的に何ら変わるところはないのか。少なくとも今の段階で、このゲームと経済や金融との関連付けは説明するつもりはないみたい。…んー、なんかモヤモヤするなあ。バカテス初期の「それってただの点数の多い者勝ちじゃん」という感想に近いモヤモヤがある。ま、その辺もおいおい解題されてくるものだろうとは思うけれど。ねえ。


えー、さて。お話はこのままキミマロさんとミクニ氏のペアの視点からしばらくは進むのだろう。でも最終的に「勝って大金持ちになりました」「負けてどん底生活になりました」では別に面白くもないので、「金融街」の存在自体に関わる方向に進むのだろうな。この世界を壊すのか改変するのか、あるいは取り込まれてアンチクライマックスを迎えるのか。もうちょっと見てみよう。


あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない・2話。ジンタンはさらなる知己・ポッポと再会。細かいこたァいいんだよ的なおっさんに成長したポッポさんの行動力を借り、メンマさんの「願い」を探すことになる。…んで出てきた結論が「ポケモン(みたいなの)のレアキャラが欲しかったのでは」なのがなんかオカシイ。確かにまあお子さんらしい願いではあるけどな。


一応その願いを叶えてみようぜってことで、ゲーム屋でバイトしてるあなるさんを巻き込んでの深夜ゲーム大会。そしてそのドタバタを通じ、この三人は以前の親交をちょっとだけ取り戻す。あの頃不器用で言えなかったこと、できなかったことを思い出す。一見ハデなお嬢さんになったように見えるあなるさん、冷静で他者と距離を置いているように見えるつるこさん。どちらもその上っ面の下には、諸々ムリをしている本質が見え隠れしているが、それも次第に変化してゆくのだろう。…ひょっとしてメンマさんの「願い」ってのはその過程にあるものではないだろうか。どうだろうか。うへへへ。


そのあなるさん…ちょっとかわいそうなのでなるこさんにするか。そのなるこですが、今回はその「ムリしてる上っ面」が剥がれそうになるたびに現実的な横槍が介入してくるのが何か天丼ギャグっぽくて面白かった。つるこさんの前で泣き崩れてはケータイが鳴って「うわやっべ」となり、自室で悲しい思い出に涙しそうになってはお母んの声が襲い掛かり、ジンタンとちょっとドキドキな雰囲気になってはポッポさんに割り込まれる。なんかこう、本格的なアンニュイに浸らせてくれない現実のばかー! みたいな。


…あとそうね、今更ながらOPのシンクロ具合がよろしいね。曲の展開と絵がよく合ってて、見てるこっちの心情がんまいこと操られてる感じでね。それとあと、のけぞりモンスターってのは何がのけぞっているのか。登場ノケモンの多くがのけぞっているのか。あのレアノケモンはそんな風には見えなかったが。


ファイアボール チャーミング・4話。ははあ、前シーズンのゲデヒトニス名前間違いと似たような感じで、今シーズンは「舞踏会のお時間です」がオープニングネタなのか。てことで今回は占星術キットを使っていろいろする…まあ、あんまりしない話。2分の間にやたらとネタを詰め込んでくる傾向は今シーズンの特徴だけど、今回も小ネタ大ネタ重要っぽそうなネタといろいろあってめまぐるしいなあもう。しかし立木文彦はホンマナレーション属性なのねえ。…郷里さん…。


ちっともさりげなくないレイダースネタはともかく、「チャーミング」という文言についてかなり具体的に言及されたのははじめてかしらん。星にも行った人類が争いごとしかしていない、という指摘は…うーん、今後への伏線となるかあるいはショーも無いすかしネタで来るか。いずれにせよ、頭部ユニット換装状態のお嬢様もお美しうございます。


●てことでえー、流石に本数多いのでとりあえず「日常」はリタイア。すんませんねえ。あと時間帯が合わなくなればゴシックさん辺りも切ろうかと思うんだけど…どうしようかなあ。うーむ。