タイガー&バニー/アザゼルさん/青の祓魔師

TIGER & BUNNY・4話。ペプシガールのブルーローズさん担当回。なんかドSの女王様ヒーローキャラで売ってる彼女であるが、ウチに帰れば割と普通のティーンエイジャーさんであってその齟齬にも悩んでいるのである。別にヒーローになんかなりたくない、皆が賞賛しているのは虚構の存在「ブルーローズ」であってこの私じゃない。ならなんであんな辛い思いをしなきゃならないの? という…うん、仮面のヒーローものについてまわるネタではあります。


となればその解決策も定番。理由なんか無い、人の助けとなることがしたい、それだけだ。ガキっぽいところはあるが一応はトシ相応のおっさんであるタイガーさんは、こういう時にちょっとだけ頼りになる。単純なモチベーションを複雑な日常と折り合わせてきた経験は伊達じゃない、っちうとこですな。


作画はちょっと頼んなかったけど、バトルシーンはCGになっちゃうのでそこら辺で底上げしてたなって感じ。装甲車とのカーチェイスとか、ああいうのはCGじゃないと非常にめんどくさいでしょうからねえ。つーか「その装甲車は民間のものだから壊しちゃダメだ」っつーのが非常に今風なバカ問題でよろしかった。いやマジでそういうこと言いそうだ。…あと、ローズさんの先生がなんかスピルバーグのそっくりさんでしたけど、意味…は、まあ無いだろうな。まいいや。


●よんでますよ、アザゼルさん。・3話。今回のご相談者はなんと悪魔と連れ立ってのお方、飛田声のイタいニートの岡田さんである。この契約相手の悪魔ってのがまた問題で…って問題のある人しか居ない作品なんですが、それはサラマンダーのキミタケさん。ってもうネタがヤバいなー! 男尊女卑で初対面の女性につば吐きかける三○由紀夫名前の悪魔かいな。本人がチラッとでも言ってしまったことを本気にさせてしまう「革命」の能力、これでもって岡田さんのストーキングを成功させようと目論むのだが、そこに立ち塞がるのがアクタベさんであって…というね。しかし中井兄さん、また地味に刀キャラだな。


対抗策としてアクタベさんが呼び出した悪魔アンダイン、これがまたもう何といってよろしいやら。嫉妬の力を強烈に振りまく地雷女キャラに小林ゆう声ってもう飛び道具じゃよな。もう素直に怖ェよ。召喚の対価が「好きって言って」だもんねえ…うん、かなりヤだ。


探偵事務所内にて普通に馴染んでいるアザゼルさんとベーやんがなんかエエな。岡田さんの言動に「イタイイタイ」「見てられへんね」とか囁きあってんのが妙に可笑しい。あのクラスの悪魔ともなりゃ他にいろいろとやることもありそうなんだが、まァ居心地よいんでしょうねえ。あと今回の小野坂さんは「後半ファンタジーやったね」の台詞が素のテンションの関西弁でヒットでがした。おもろい兄ちゃんではある。


青の祓魔師・2話。狂乱の夜、暴虐の宴。悪魔の仔であった主人公・リンさんは、親たる大悪魔サタンによって隠世へと持ってかれそうになるが、人の子としての彼を望んだ藤原啓治神父の自殺によって辛くも現世への存在をつなぐ。そしてリンさんはエクソシストとしての人生を歩むと心に誓う…親父のサタンに一発お返しするために! そういやこの時間帯の前作も親父をぶん殴るお話でしたっけ。つーか前回神父さんを「死んで主人公の成長のきっかけになりそうなキャラ」つってすんませんでした。2話でいきなり当たってしまって何故か気まずい。別に子細な考えあってのことと違いますねん。エエカゲンですねん。すんません。


次週の学園編入と合わせ、主人公の立場を形成するための土台話ですな。多分これから非常にめんどくさいバトルが控えているだろうけれど、その背景となる事件として充分なインパクトのある話だったと思った。一種のダークサイド的貴種流離譚であり(いや流離はしてないけど)、その雰囲気も悪くない。…てェか何だ、サタンを父に持ちメフィストフェレスに師事して不動明王の剣を佩く退魔師、ってもうなんかオカズてんこ盛りにも程があるな! これが主人公じゃなかったら天を呪うレヴェルだわ。


いくつか雑感。■序盤の肝となる回だけあってなかなかエエ感じの作画でよろしい。わらわらと蠢く悪魔の影がキモくて良かった。しかしもう背景モブ人間は普通にCGでイケるような世の中になったのね、と少々感慨深い。■先週から妙に張々湖さんに似てる修道士さんが居るなと思ったらやっぱり火ィ吹いた。でも喋りは普通でした。アイヤーとか言いませんでした。■悪魔の仔として目覚めたリンさんに大喜びのサタンさんですが…アレっすか、悪魔になったらどうしても「ハッピーバースデー」と言わなきゃならんしきたりでもあるんすか。いやアッチはデビルマンだけどさ。