そふてにっ/レベルE/タイガー&バニー/アザゼルさん/変ゼミ

●チューナの調子が悪くて土曜夜分の録画失敗してた。うーん、ひょっとしてパソのBIOS変えた影響とかか? しばらく様子見んならんな。とりあえず、アレコレゴソゴソして補完。


●新番組・そふてにっ。詳細は知らず、タイトルを聞いたことがある程度。北海道を舞台としたマンガ原作の女子テニスアニメですな。さて1話に関しては気合の入ったスポーツものという印象は無く、どちらかといえばスライスオブライフの部活ものに近いようだ。主役のアスナさんは妄想者で、何かにつけてえろ方面の白昼夢に耽溺してしまうというめんどくさい人。あとはまあ、ツッコミキャラにナイスバディのんびりキャラに無口クールキャラに…と判りやすい布陣。とりあえず、視聴に際するハードルはかなり低く、見やすい。


しかしこれ、原作よう知らんのだけれど、普通のストーリィマンガだよね? ネタやエピソードの盛り付け方が「展開させてゆく」というより串団子的な並びになってて、なんか4コママンガっぽい。あくまで1話だからってことかな。


主役は伊藤かな恵嬢。最近とみに出ずっぱりね。脇も手堅く収めてるが、明坂さんがクールキャラってのはちょっと目を引いた。これでみつどもえ三姉妹は一通りボソボソキャラをやったことになるなあ。いや、ワシが見てないだけでもうとっくに経験済みなのかも知れまへんが。


えろ表現に関してはぱんつやら何やらまで踏み込んでて、ライトえろ的に申し分ないところでしょう。また各キャラのかいらしさも立っててよろしいと思う。ただやっぱ、ワシの趣味嗜好からはどうも積極的なフックに欠けるなあ。上記4コマっぽい雰囲気も、何だか「起伏が少ない」ような印象にもなってるし。うーむ…次回以降見るかどうかはちょっと怪しい。ジャンル内での作品のデキとしては高いと思うのですけれどね。保留。


レベルE・最終話。王族巻き込んだ陰謀譚は虚々実々。その中にあってルナ王女たちはニセモノであると喝破し、かつ盗聴されていることも気づいていた王子は一計を案ずる…がしかし! というね。この作品らしい、何というか…ドンデンがえすことそれ自体が目的のシナリオは、ある程度こっちが構えて見てしまうところが難しい。王女が実はニセモノでした、と早い段階で明らかになっちゃったら「ひょっとしてそれもフェイクでは?」という可能性も考えてしまうものね。ただまあ、王女自体がホンマモンのヘンな人でした、っちうのはアリやな。バカ王子にお似合いであり、そして周囲の今後の苦労が偲ばれる。


…待てよ、てことは今回、クラフトさんたちは本気で殴られて殴られ損だったワケか。うん、まあ、そういうキャラだし、エエか。うん。


ルナ役の中川さんは、ワシの知る限りでは墓場鬼太郎でのネコちゃん以来の声優仕事か。流石に台詞回しは少々拙いところはあるものの、感情がちゃんと乗ってるしワルっちいのとピュアなのの演技分けもシッカリしてるし、ゲストキャラとしては充分なとこだったですね。何より笑い声がちゃんとできてる段階でもうオッケーである。これができてないプロの声優さんも結構いてるからねえ。


●総評。冨樫先生の過去作品、何故かこのタイミングでアニメ化の巻。ワシ見たことなかったから、アニメという形式ながらこうして接することができてよろしかった。んで見て感じたのは…まあ、確かにこれが少年誌で大ヒットとかはせんだろうな、というね。キャラクタをゆるく共通化させた連作短編という形式は、あの雑誌に於いて王道主流とはとても言えませんし。そして好きな人は好きだろうなってのも判る。実際、見てるときには「次は一体どんなネタで来るのかしらね」と思ってたワシではあるし。


ただどうしても、中途半端にはなっているなと。これが青年誌とかならもっと、お話の奇想やネタに特化した連作短編形式ができただろうが、どうしてもキャラクタドリヴンな要素を持って来ないと立ち行かないところがあったのだろう。勿論そのキャラクタ性はこの作品の大きなプラス要素にもなっているし(バカ王子のあのキャラ造形は、イヤなレベルでとても高い)、このバランス具合が本作独特のテイストになっているのも否定できないしね。


アニメ作品という観点からだと、ワシ原作知らんのでアレなんですが、もうちょっとムチャな勢いを持たせても良かったかなとは思った。かなり行儀の良い、悪い言い方すれば地味で平板な見た目になっていたなと。お話を賞玩する目的であるならば良い点だとも言えるから、一概にダメっちうワケでも無いけれどね。予算枠の都合等々もあるのだろうが、よう判らんので言及しない。


てことでまあ、うん、そこそこキッチリ楽しみましたです。多分制作側としても、そういう見方を期待してたんじゃないか、って気はする。ならよし。知らんけど。


TIGER & BUNNY・2話。心ならずもコンビ組まされた虎と兎のお二人さんであるが、当然ながらムリクリ引き合わせられたアイドルユニット状態でありあんましソリが合わない。かたや古臭い浪花節おっさん、こなたドライでビジネスライクな若きエリートだもんねえ。また虎さんの方がオールド主人公としてよくあるように、イザってとこで肩に力入ってポカしがちなので余計にアレだ。そのうちお互いに認め合うようなイヴェントもあるのだろうが、まあだまだ今のところは…ね。


虎徹さんが今の職業と性格になった理由も語られる。己の力に悩んでいた少年時代に出会った(体型はメタボだけど)かっちょええヒーローの記憶。そして今、目の前で起こっている少年の暴走事件にその記憶が重なってゆく。テレビ映りは悪いけど、しかし目の前の人々を救うんじゃい、という…ふむ、なかなか王道定番の話ですな。そのまんま米国アニメでもイケそうな感じ。バーナビーさんの方の事情は…まだそのキッカケしか語られてませんが、それはまあ後ほどってことで。


そんな話の中、一通りその他のヒーローたちも活躍させてるのは律儀でんな。そのうちサブキャラたちメインの話もあるだろうから楽しみに…特に牛角さんと見切れさんね。見た目の印象以上にイロイロありそうだ。とまあ割と楽しんでるのだが、なんで彼らが同じ広告/競争システムで街を守ってんのかはイマイチ判んない。資金的サポートが必要なのは判るけど、能力者にモノ言わせて勝手にやってるヒーロー/ヴィランとかも居てよさそうなんだけどね。これからそういう要素もあったりするのかしら。


●新番組・よんでますよ、アザゼルさん。原作はタイトルのみ、読んだことはなし。講談社15分枠というなんかヘンなシステムのアニメ、前半分であるが…ううーむ! おもろかった! メリハリの利いたテンポでガッシガシ進むストレートなギャグアニメでして、見てて非常にストレスを感じない「間」がすばらしい。また主役(だか何だか)の悪魔・アザゼルのキャラと演技が秀逸であり、秀逸というよりほぼそのまんま小野坂なんだけど、いや「そのまんま」っちうたら失礼かもしれんがまあいいや、とにかくベッタいカンサイベンでまくし立てつつヘタレっちいアザゼルさんの反応見てるだけで割とおかしい。よおし。


基本的には「悪魔を使役する探偵と使役された悪魔」という何やらおどろっちい構図なのだが、本編はひたすらにしょーもない方向へと進んでゆくワケで。依頼者のサ○エさんネタはまあともかく、「いちいち間ンの悪いタイミングで召喚される悪魔」っちうネタで釘宮声の悪魔相手にナニ致している、というシーンに笑ってしまった。また釘宮の人も「おうっおうっ」じゃありません。エエけど。


てなワケで、15分枠充分に楽しめました。…確かにおお振りは良かった、イカ娘も楽しかった、しかし水島努の本領っちゃァこれですわなあ。視聴継続。


●新番組・変ゼミ講談社15分枠の後半、こちらの方は初耳の作品ですな。さて、どうやら変態をモチーフにしたアニメのようだけど…ってこれが、何か割とその、ガチ方面のアレでした。NTR属性や破滅願望やおならにおいフェチはともかく、耳の中でショウジョウバエ育成行為も…百歩譲るとして、話のオチの「レバーと餃子」は流石にキツかった。んでまあ、パッと見ィの形式はコメディなんだけど、あんまし笑わせたり面白がらせたりという方向性は感じられず、何だか淡々とその性癖を並べているという状況。いや、しょっぱなのキャラ紹介だからってのもあるのでしょうけども。


にしてもわざわざ地上派アニメでこうくるかねえ、って点では大したもんだと思いました。多分原作であるマンガメディアならまだ、色々と楽しめるのではなかろうか。知らんけど。てことで、んー…すんませんがちょっとワシ的にはリタイアしたいところ。見続けて行きたいという正のフィードバック感情があんまし、沸かないや。


あ、キャラデザインはむっちむちしてて大変よろしいと思いました。原作の方はちょっと読んでみたい気もする。ま、ちょっとだけ。