ゴシック/シュタインズゲート

GOSICK・11話。グレヴィールさんの頭にのっかるドリルの真相、そして彼と彼の妹と彼の幼馴染とのいくつかの挿話。ブロワ家のかかえるめんどくさそうな事情をチラチラと見せつつ、一見バカチンのお飾り人間に見えるグレヴィールさんの内面と過去に一歩二歩踏み込みお話、ですな。ちょっとしたキッカケを見せ、過去の大きな事件を回想で語るという形式は定番でよし。事件のトリックはまあ、毎度ながら「ようできた話やな」とはちょっと言いにくいデキなんだけど(明らかに奥さんが怪しいやんね)、鏡文字で話をまとめて見せるってのは悪くない。…ゼエタク言うならば、現在のキッカケ事件であるカバン取り違えにもいくらか物語的なギミックが仕込んであったら面白かったけどね。


過去のヴィクトリカさんは心無き者であった、ということで。その経験は現在の彼女にとって忌まわしき記憶となっている。…大人びているようで子供っぽい、彼女のいささかアンバランスな態度は「心持つ存在となってまだ日が浅い」ってことでもあんだろな。どうやらこれら一連の歪み、ブロワ家の問題ってのはあの菅生声のおっさんが原因のようだけれど。ラスボスとかそういうのかね?


奔放で活発だが恋愛に鈍感なグレヴィールの幼馴染に雪野五月。この手のキャラはお手のもの…だったけど、最近あんましやってくれなかったので割とワシによし。まァお古い時代設定なのである程度の落ち着きも必要とされるでしょうし、演劇的な力量も要るアニメでしょうし。


●新番組・Steins;Gateニトロプラスさんとこのなかなか高評価なゲームが元ネタで、なんかケータイで分岐するシステムがどうこう、ってとこまでは知識にある。てことで見てみましたが…ははあ。これ、元ネタゲームの味わいやシステムっぽいものまで盛りこもうとしてるのかな。話のつながりのあちこちに微妙な跳躍があり、それは明らかに意図的なものなのだけれど、それによって少々とっつきづらいと同時にある種の雰囲気になっている。このちょっとした違和感にも何らかの意味があるんだろうな、って感じ。まァそれは上記の薄い前提知識によるものかもしれないけれど。


てことで、えー、時間や空間をいじくりいじくりしたSFっぽいお話、なのかな。語り起こしからガチャガチャのマスコットやヘンテコリモコンなど「あとあと意味を持ってきますよ」ってな要素が出てきてんのが判りやすい。ジョン・タイターやドクター中なんとかという名前を出すことで、「そういうジャンルの話なんですよ」っちうのもよう判る。…が、それ以上に印象的というか、なんかハードル高ェなって感じなのがメインキャストたち。白衣で厨二的言動「しか」しない主人公、自称が「まゆしぃ」でどうにもお花畑な雰囲気だが裏もありそうな女の子、2ちゃん語をダラダラ喋る重量級ハカー…とまあ、各々別方向にイタい三人の寄り合い所帯。コイツらの会話だけでなかなかにアレでんなあ。面白ェのはまあそうなんだけど、ずっと聞いてるとキーッてなってきて、三人の真ん中でダブルラリアットをカマしたくなる。…多分これもある程度、意図的なものなんだろうな。


さて。とりあえず、先は気になるので視聴継続してみよう。しかしこの曜日、アニメがすんげえ立て込んでんだよなあ。ある程度1話放送の早い者勝ちっぽいことになりそう。