輝きのタクト

STAR DRIVER 輝きのタクト・24話。ラス前…ではあるが、お話自体は意外と大きな構造に移行しない感じ。盛り上がらないというよりは、あくまでこの島を舞台としての芝居に収めよう、っちう意図が感じられるというか。日本や世界、はては宇宙の人といった要素をチラつかせてはいるけれど、ね。てことで、今回の話は物語構造や世界危機や伏線の展開…ではなく、焦点をメガネいいんちょのケイトさんに当ててお送りする30分足らず、である。


カナコお嬢様が言うように、ある意味一番怖いキャラとしてのいいんちょさんは、とにかくその思いの一途さにウリがあるワケで。常に後景に後景にと控えつつ、このお話で(嬉しいことという認識とともに)メインステージに躍り出てきてやることが更なる自己犠牲ですもんな。オトコをとっかえひっかえする叔母、二人のオトコの間で揺れ動くワコ。私はあなたたちとは違う。たった一人、あの人のために在ればよい…。うん、そうね。確かにある意味怖い。つーか重量感がある。その思いをガッチリ受け止めてるスガタさんは男前ではあるが、でも受け止めてからどうするかはまだ判んないんですけどね。さあて、スガタさんは最終話ではどういう「役」を与えられ、演じることになるのやら。なんかタクトさんの過去の友人と繋がりが…あるいは同一性までありそうな雰囲気も出してきましたけど。


とまあ、若手がわいわいやってる一方でどんどんと薄っぺらくなってってるヘッドが心配。ここまで「物語上の機能だけ」の存在になっちゃうと、悪役キャラの代表として物語上のめんどくさい要素をぜんぶ集積され、主人公の攻撃受けてフォロー無しで死んでしまいそうなのですが。大丈夫? あと、シンゴ役の浅沼さんはホンマつかみどころの無い声優である。ゼーガペインから四畳半からコイツから…ホンマ役者やのォ、って本人は脚本/演出家でもあるのだけれど。判らん人やなあ。