レベルE・バクマン・ジャイキリ

●あれ…? ジャイキリの24話が飛んでるぞ? ワシ、知らん間に24話見ずに消しちゃったのかな? それとも編成のゴタゴタで見逃したのか。まいいや、不本意だがアレコレして補完。


レベルE・11話。お久しぶり登場のユキタカさんたち、高校野球部員たちのお話。予選に向かう彼らのバスが忽然と消えうせ、そして自分達がバスごと「もう一つの甲子園」に居ることに気付く。結局これは多大なストレス(あるいは興奮)を持った誰かの無意識がやらかした「精神世界への引きずり込み」らしい、ってことになんのだが…という。


今までもまあそうではあったんだけど、今回はまたかなりムチャな趣向のお話ではある。ほぼ宇宙人を介在させない、純粋にオカルチックな要素だけで一本書き上げたって感じ。甲子園児に限っても、あの「真犯人」以上に精神的高揚を持った人はゴマンと居てるはずだしねえ。そこらへんに今までどおり「王子が悪戯心起こしたが思わぬ方向に暴走した」っちう要素ふりかけるだけでも、だいぶシナリオ的イイワケになるとは思うんだが。…てか今回、王子居なくても普通にお話成立するよな。こういう懐の広さがこの作品の味でもあるのだけれど。


最終的に王子だけ精神世界に取り残されてしまった、でとりあえずのオチ。カラーレンジャー一期の「王子ラスボス化」オチのように、あまり深く考えてもしょうがないだろうけど、これ精神世界の持ち主を内面からムチャクチャに破壊して大脱出! ってなことにつながりそうではあるなー。王子のことだし、やりかねん。


バクマン。・24話。さて運命のアンケート結果…は、順当にコージーさんだけドンケツであり当て馬キャラ状態でした。まあ「そういう機能を持ったキャラだから」でエエんでしょうけど、マンガ純粋培養以外の所からファンと才能を引っ張ってくるというネタは案外アリなような気がせんでもないんだよな。ま、この「バクマン」もジャンプに載ってる少年マンガという枠構造はあるワケで、そうそう邪道的な正解を推し進めることもできないだろうからしょうがないですけどね。


てことで週刊連載への道は三組に絞られ、そして惜しくも落選した青樹/中井を除いた二組は双方とも採用に至る。大喜びの二組であるが、しかしここはまだまだ通過点の一つ。これから連載会議でどう転ぶか…ってとこで次回へのヒキ。とまあそんな流れの回だけれど、中盤あたりの亜城木さんたちとその相方女性、合わせて4人の会話シーンがちょっと面白かったりした。基本的には遠距離恋愛のもどかしさがメインだが、しかしこの会話構成はやはり今様ではあるな。何よりケータイが無いと成立しない/成立させにくい構成になってんのが時代ではある。いや、普通なんでしょうけどねこれが。ワシもトシよね。


そしてチラチラと見え隠れする謎のサラリーマンさん。何か知らん妙に早い段階で伏線まいてたのね…って、ひょっとして本格登場が次シーズンだから今のうちに印象付けとこう、とかそういうことかしら。まいいや。あと、アズキさんのお母んは久々にお会いすると大概なインパクトやなあ。お店でどうオーダーしてんだろ、あの髪型。


GIANT KILLING・24話。ETUはやっと1点をもぎ取るに至る。高々1点、されど値千金の1点。しかしこっからまだまだ大変なのは変わってないようで、さてこのイヴェントを流れを変える分水嶺とできるか否か。そしてタツミ監督の仕掛けが徐々に、並列的に、大阪に対して機能し始める…というね。


まずは対ハウアー兵器・黒田さん。足元を狙え云々の指令に加え、監督曰くの「人をイラつかせる天才」としての黒田さんは存分に働きを見せたようである。次にこれは怪我の功名に近いが、窪田さんを結果的に疲弊させた赤崎さん。元からスタミナに弱点があったとはいえ、大阪の攻撃力の実質的な要となる窪田さんを下がらせることが出来たのはデカイわなあ。そして先週から言うてた王子の行動は…あ、やっぱロンゲの平賀さんを疲れさせることが目的だったのね。


てことでもうお話の「バラシ」の段階に来てるって感じですな。しかしロングパスというか、長いシコミ→バラシの構造やなあ。この大阪戦、アニメのとりあえずのシメとして充分なボリュームを持つ実にこってりしたエピソードになりそう。


GIANT KILLING・25話。対ガンナーズ戦ここにやっとこ終結。ラストでエエトコ掻っ攫ってゆくのは椿でも村越でも王子でもなく、セラさんその人でありました。そうか、この人の鬱屈とその開放エピソードとともにこのガンナーズ戦は始まったのでしたね。フィジカルもテクニックもカリスマも無い、「俺に才能なんてモンは無い!」という彼の強みとは何か。できねェことだらけならばできることをやるしかない。だから彼には迷いが無い。そういう人間が輝くところを見たい、ってのがタツミ監督の本音なのだろうね。


てことで、セラさんの…いやその前にスギちゃんも入れてるけど、まあそんなこんなで大阪に勝利するETUである。いやあ、ここまで確かに長かったけれど、その間ずうっとネタとドラマを引っ張り続けられたスタッフは大したものです。ホンマは連続して見た方が細かいシコミとかにも気づけるんだろうけど、そんなんがあんまり必要ないくらいに「あ、そんな話あったっけ」「そうそう、コイツはこういうこと言ってたな」とシコミ/バラシを楽しめるように作ってある。五六話もかかった相当なロングパスなんだけど…うん、親切かつ丁寧な話運びやったねえ。…それでも結構見逃してるコトもありそうだけど。ワシ、ぼんやり見てるからなあ。


さて、一応これで話の大枠としてはシメってとこかな。原作はまだどんどん続いてるし、次回の最終話は一応の区切りっぽい挿話ですかね。…なんか予告でももめてますけど。