バクマン/みつどもえ/輝きのタクト

バクマン。17話。シュージンのラヴラヴ状況を横目に見つつ、サイコーはエイジさんのアシとしての活動を開始する。そしてそこで出会うはあと二人、福田と中井のご両名。…未来のライバル、ってとこやねえ。いきなり不敵で辛辣な調子の福田さんであるが、実は考え方はシッカリしてて仲間思い、アニキ気質のお人である。ここで商売敵の垣根を越えて、エイジ/サイコー/福田の若いヤツら会議になっちゃうのがベタながらよし。何だかんだで仲いいよね、コイツら。


しかし何というか、それ以上に気持ちが判るような身につまされるようなアレなのが中井さん。すっかりアシ気質が身についているが未だに漫画家の夢も捨てきれず、夜中ふと自分の境遇を思ってはメソメソしてしまう、そんな人。…あー何だその、うん、判るわ。ワシも大体が後悔と弱腰の人生だしなあ…。「チミはこんな風になるなよ」と言われて「ハイ」つっちゃうサイコーさんも案外キツいけどね。まあ。


それまでも兆候はあったものの、この辺りからエイジさんのキャラが柔らかく…というか、ある種の人間味を帯びてくるんすよね。やはり超のつく変人ではあるんだけど、向上心や自分に欠けているものへの自覚、そして協調性などをちゃんと備えた人だってのが判る。判るというか、そういうキャラになってくる。…そうした方が物語的に梶を切りやすい、ってことなんだろうかな。あのマンガの描き方は流石にフィクションだろうけれど。それともアレも、ちゃんと元ネタあんのかなあ。


みつどもえ増量中!・4話。プールで水着のケツ破れ・杉崎さんによるみっちゃん隠し撮り・浴衣とぱんつとしんちゃん・千葉氏必殺技ご披露・そしてまたプールで三女さん臨死体験…とまあ、今回も詰め込んできてますなあ。今シーズンはやっぱ、このノリでいくのかしら。原作マンガもけっこうな濃度があるので、雰囲気は1期よりも似てますかね。どのみちゼエタクなことで、よろしい。


季節も何もあったもんじゃない狂騒ぶりだけど、まあそれもみつどもえの味だ。とにかく皆さんキッチリとキャラが立ってる状態なので、ただ動いて喋ってるだけでもそれなりに話が成立してしまう。どのエピソードも楽しいが、特に今回は千葉氏の必殺技話が本当にバカチンで好きだ。「同級生の裸が見たいワケじゃない、ただ彼女たちの羞恥表情が見たいだけだ」…とはまた上級者だよなあ。


そして今回もふたばとしんちゃんは仲が良いねえ。ホンマ夫婦みたいだ。しんちゃんママには当然ながら変態と誤解されてしまうしんちゃんですけどね。ママのあかりちゃんはしんちゃんと同じ三瓶由布子、この世代の女性役やるのは珍しい感じ。興奮して声が上ずるとまんま三瓶声になりますね。…でもこうなると、保護者勢ぞろい回のアニメ化はちと厳しいかもなあ。愛生声のメガネお母んとか、それはそれでアリだけど。


輝きのタクト・17話。物語は第三フェイズに移ったそうで、それに付随して色々と状況変化も発生している。新たなキャラクタ、敵内部のお家騒動、ロボバトルの新システム、などなど。…その語り起こしとして海で水着でビーチバレーでオイル塗り塗りでキャッホーィ、ってのがまた「らしい」軽妙さでよろしいな。


この作品によくあるパターンとして「前半のドラマの要素や構造が後半のロボバトルで反復される」ってのがあるんですが、今回はまたかなり典型的に構築されてたな、って感じ。ワコさんのロールがそのままタクトさんにスライドしてんのね。そしてお披露目の新必殺技「タウ・ミサイル」は、コクピットからタクトさん本人が大射出されてぶっ飛んでゆく、という強烈な技。こういうツカミもなかなかよし。うん、「新フェイズ移行」というイヴェントの開始話としては良かったのではないかな。


今回より登場のお二人さん。でかちちのゆかなにボーイッシュの斎賀みつき、とまあイメージそのまんまのキャスティングであり判りやすい。少々百合っちい雰囲気や危険ジャンキーな性格など、エキセントリックな新登場敵キャラとして必要十分な属性持ちですな。…まあそれにしても、このお二人さんがナイスバディサイバディなのは判るとして、それ見てコンプレックス持ったり「まあかわいい」とか言われてるワコさんのお胸も…ねえ。今のアニメじゃあの程度でも控えめな部類になるのだなあ。ベニオさんが泣くよ。あとビーチバレー勝負に敗れてタクトさんのオイル塗り塗り権利を奪われ、「体がオイル塗りモードになってたのに!」と悲鳴上げてるルリさんがなんか受けた。アンタは夕飯がカレーだと聞いてたのにラーメンが出てきた時のお子様ですか。