まどかマギカ

魔法少女まどか☆マギカ・4話。マミさんの衝撃的な退場はまどかさんたちに大きな影を落としている。あんなことがあったのに、あんなものを見たのに、世界は全く関係なく動いている。「今までと同じ世界のはずなのに全く異質に見える」という経験は誰しも憶えのあることじゃなかりましょうかね。しかしもう自分にはムリだごめんなさい、で終わっちゃっては話が続かない。受けた衝撃を超えるほどのモチベーションがあればよいのだ。そして、さやかさんは魔法少女となる。…しかしその意味の重さはまだ、彼女には意識されていないらしい…というね。なんか野中藍声の攻撃的魔法少女も来たしね。


まあ何だ、さやかさんの魔法少女化は、悲劇的なフラグを立てるためのステップに見えてしかたないわなあ。何かかんかでそれを超えるような展開があるのかもしれませんが。こうなるとまどかさんの魔法少女へのキッカケが何になるかってのは気になって来るところだが…さやかさんを救うためとか? ほむらさんを赦すためとか? 全てのお膳立てがキュゥべえによるものだったら怖いが、そんなんもアリアリなような気はする。あまりにエエタイミングでさやかさんの前に現れたり、ね。


相変わらず「何か常ならぬ様相」ってな雰囲気を醸成させる演出の手管は高いな。統制された画面構成や色彩設計もそうだし、不安感をあおる音楽もよし。マミさんのショックから抜けきれない二人の会話のシーン、屋上の澄んだ空気感と環境音が印象深かったな。掲揚ポールのロープが風にあおられてちんちんと鳴っているとか、あの雰囲気はいかにも現実剥離した感覚があってよろしかった。