まどか☆マギカ/バクマン/ジャイキリ

●とりあえず見ることができた分だけ。残りは後日。


●新番組・魔法少女まどか☆マギカ。詳細知らずにとりあえず視聴してみると、タイトルの明るいイメージとはかなり異質な終末的アバンでほほう、と思う。そして白と黒のスタイリッシュな舞台装置など、異様に画面コンシャスな演出でははあ、と思う。シャフト/新房作品でした。その後も多重合せ鏡やら化粧品ナンバリングやら四角形だらけのおうちやら、監督独特のハンコがガンガン出てきて判りやすい。しかし蒼樹うめキャラ原案の岸田隆宏デザインの江畑諒真第一話作監の…とはなかなかフシギなスタッフメンツではあるな。


さて。(あくまでも作中基準では)平凡な少女と謎の転校生とバンクっぽい変身シーン、んでもってよく判らない小動物パートナー…とまあ、道具立ては魔法少女ジャンルの王道ではあるのだが、話運びとディテイルは流石にこの人らしい独特の風情ですな。切羽詰った真実を知る人物がモノ知らずで太平楽な主人公を嫌悪する。何かを救うには何かを失わねばならないという未来を匂わせる。…上記転校生も救援に現れたキャラもどこか裏があるようであり、それら不穏な雰囲気の醸成がキャラデザとの落差でちと面白い。


てことで、物語第一話としてのフックとしては充分なトコじゃなかったですかね。うん、何か気になるので視聴継続。新房監督の雰囲気にもだいぶ慣れてきたと思うし、多分今回は楽しんで視聴できる…かしらね。


主役のまどかさんは昨今大活躍の悠木碧、得体の知れない転校生のほむらさんに斎藤千和。チワさんは新房作品だと普段あまりやらないキャラを振られておもしろいな。脇もなかなか豪華だけれど、岩永哲哉岩男潤子のお二人はなんかすげえ久々に拝見しましたなー。ご健勝そうで善哉。あと、後藤邑子のろっぽいキャリア母さんもなんかエかったっす。こういう意外性のキャスティングが上手いね。


バクマン。・14話。自分たちの適性(とされるもの)に抗って王道を目指すサイコーとシュージン…亜城木先生である。ドラゴンボールの模写したりミヨシさんのマジバトルを受けたりともがくのだが、さてそれで得られるところはあるのか否か。服部さんからのダメ出しを受け、それでも彼らは邪道ではなく王道を目指す。…ふーむ、若いねえ。またその勢いと同じ土俵でヤりあっちゃう服部さんも熱いことではあるわな。


とか何とか編集部にて白熱している所にやってくるは、話題の中心たる新妻エイジさん。頭一つ抜き出た漫画家としての技量と才能、そしてそれに劣らない強烈なキャラは亜城木の二人にも充分なインパクトではあったでしょうな。ライバルだと目していた対象に「ファンです好きです」とスで言われちゃあ、そらテンポも狂いましょうて。…天才型のエイジさんからしたら、サイコーたちの作風は望んでも得られないモノではあるのだろうな。いや、この上計算まで身につけたら最強にも程があるけどさ。


てことで、残る猶予は半年。なかなか着実な話運び…っちうか、ちょっと別方向に生真面目過ぎてかったりィなって感じはするけれど、実際こんなもんなんですかね。新規OPでも新たな漫画家さんたちが出てきてるし、そろそろプロとしての話になってくるのかな。


GIANT KILLING・15話。相変わらずマイペースの王子をよそに、セラさんは鬱屈を抱えている。自分としては頑張ってるんだが、どうも開幕からこっち得点にからめていない。今回も結局しどころなしのまま交代と相成る状況やいかに。攻めが身上のフォワードとして、一体これはどないやねん、っちうね。


なんてなタイミングでヘンな人襲来。朝のグラウンドで転がりまわって笑って泣く、なんか知らんテンションだけは高い彼の名は夏木さん。セラさんと同じくフォワードの選手であり、ノリがよくて熱血キャラだが少々行きすぎっぽいトコもあるお方である。怪我で今まで休養中だったが、半分程度の出場であった昨年ですらチーム得点トップ。すげえな。


てことでセラさん担当回、ライバルの復帰に危機感を持つ男、ってワケやな。この夏木さん、一見ヘンな人でよく見てもヘンな人なんだけど、そのサッカーへのアプローチはホンマモンであり力量も確か。これでセラさんが普通に心折れても話にならんのでイロイロともがく展開になるのだろうけど…さて。なんかチーム自体は着々と上向き加減なだけに、この局地的せめぎあいが影響を及ぼさなきゃエエけれどな。