それ町

それでも町は廻っている・8話。Aパート冒頭の原作話数表示を見るだに、これはアニメオリジナル回ってことかしら。日常の切り取り方やシチュエーション、あるいは台詞回しの特異さがこの作品のメイン要素であるだけに、オリジナルでヤるのは難しそうだけど…と思ったが、なかなかこれは。原作ファンからはいろいろあるかも知れんが、少なくともワシには充分「それ町」っぽい面白さが盛り込まれた話だと思いましたよ。「お嬢さん三人が素っ裸でコインランドリー」っちう極端なシチュが、(二重の意味で)アニメとして色気を出したっぽい感じなのもまあよし。


うどん自販機というオーパーツ気味なモノに喰いつき、細かいディテイルで笑わせにくるのがまずそれっぽいよね。あの自販機システムは興味深いっちうか懐かしいなあ。昔はようヘボいホテルとかに常備されてたもんだが、確かに今でもコインランドリーにはありそうだ。あと高速のパーキングエリアとかね。今度機会あったら買ってしまいそうだ。


Bパートは学園祭でバンドやろうぜ、である。なるへそ、これがエンディングのアレに繋がってくるのね。できる楽器で持ち寄り楽団をやってみたら、ドラムにベースにアコーディオンにバイヨリン、という何だか昭和演芸というかアイリッシュもどきというか、どーにも懐かしい雰囲気が出てしまいましたヨという話。昨今は触りにステージ歌唱シーンを持ってくるアニメっちう一大勢力があんだけど、その中に埋没しない独自のノリは素晴らしい。シリーズ中盤の良いヘソになってたと思います。…あと流石は婆ちゃん、歌声喫茶は古いぞ。