●新番組・荒川アンダーザブリッジ×ブリッジ。分割二期放送の後半開始であり、半年ほど間を空けての再登場である。確か前シーズンでは、眼球のアップや風景絵のカットイン連発等の演出に少々辟易してきてたり、またそのギャグ構造自体も「ちょっとマンネリかも」とか思いはじめてた状態だったので、この幕間期間は良いリフレッシュだったかもしれない。実際、体裁や雰囲気は引き続き以前のままなのだけれど、なんだか割と新鮮に視聴してましたよワシ。ああ相変わらず星の人はウザ良いキャラしてんなとか、何だかんだでニノさんの行動パターンはかわいいなとか。
中途に挟み込まれた細かいクスグリもなかなか楽しいし（和田誠バージョンのゴールデン洋画劇場OPとか懐かしいなあもう）、キャスト陣の演技も手堅くてよし。ニノさんとこで無防備状態のテメエを誤魔化す藤原啓治村長の、素っぽい演技がツボです。ざ――んね――ん。…しかしニノさん相手にはナチュラルなのに、リクさんの前ではキャラ作ってるってことは…やっぱ未だにリクさんにはコミュニティ内の異分子としての属性があるんだろうな。ツッコミキャラとしては必要な属性ではあるが。
んでもって前期ケツにチラッと出てきたアマゾネスっぽい人も登場(出ただけだが)。声が小林ゆうってのはまた飛び道具であり、新キャラとして充分なインパクトもありそうでんな。てことで、うん、視聴再開してみよう。今度はワシ、何となくフツーに楽しめそうな気がする。よう判らんけど。
●新番組・えむえむっ！。詳細は知らず、ラノベ原作ですか。アバンのアクション作画は（ちょっと絵柄に不釣合いな感じはあれ）よう動いてたが、本編の方はよく言えば癖のない、悪く言うなら平板なデザインと作画でそれほど目を引かず。それよりもまあ…主人公である福山潤の演技を賞玩するアニメだろうなあ。タイトルどおり「女性から暴力を受けると快感を覚える」というドM体質の人で、ワレ鍋にトジ蓋の如く竹達さん声の暴力娘に出会うのでした…というね。
福山さんの一連の被虐悦楽演技は、もう何というか「お手のもの」という評価が相応しいな。これだけで作品の視聴を支えるくらいの量感があるのが流石。んでヒロインの竹達さんだが…設定上はSであるし実際そうなんだけど、何だかプレイや属性の「S」というよりはそのまま「サディスト」に近いお人である。外見がこんな可愛らしィなかったら、先輩であることを利用した行動といい、単なるヤな人だ。まァそのS行動を福山さんが一手に引き受けてドレインしてんので割と世界が成り立っているのではあるが。てェか主人公が現れるまで、このお嬢さんはどうやって学内での位置を保持していたのだろう。純粋に敵や嫌悪者も多いような気がすんだけどな。
さて。視聴続行するかどうかだけど…うーん、ちょっと微妙だなあ。いかな福山さんの存在で緩衝されてるとは言え、「理不尽に暴力や暴言を行使する人」ってのが個人的にあんま好きじゃないし、絵柄的にもそれほどワシのストライクゾーンでもないし。んー、保留。
●新番組・百花繚乱 サムライガールズ。HJ旗振りの女の子アニメってことで「和風世界でクイーンズブレイド」なんだろうな、と事前予測してたら割と近かった。QBは非常に直截的なちちしりふとももアニメでありながら、同時に結構マジメな冒険譚っぽい体裁だったのでそこそこ楽しめた。されど流石に第2シーズンに入ると少々マンネリになっちゃったのは否めなかったのですがね。
てことで今作であるが…いやあ。アバンの「日本は美しい国なので悪鬼羅刹の外国に狙われています」っちうのがどーにも生臭くてねえ。WWIIヴィジュアルなのがまた余計にアレでして、この絵面で無邪気な「善と悪」を語られても困るわェ…とか思ってたが、本編始まったら（少なくとも今んとこは）割と関係なくバカストーリーだったのでちとホッとする。まァそのうち生臭くなってくるかもしれないけれどさ。
基本的なスジはボーイミーツガール（ズ）であり、文字通りの落ちモノ状態というか、親方ァ天から女の子がァ状態というか、とにかく割とソツの無い語り起こしでストレスも無い。主人公の野郎さんがちゃんと強そうなのが悪くないやね。世界設定的には「維新しなかった日本」ってとこだろうが、その辺突き詰めて考えても仕方ないだろうな。しばらくちちとまたぐら出しっぱなしの癖に何故か「つつましい女性」っぽいキャラ付けされてる後藤"小林ゆう"又兵衛さんがヘンで良かった。良かったのかどうか判らんが。まあ。
とりあえずまあ…そうねえ、しばらく見てみましょうか。これもめんどくさくなったらフェイドアウトしちゃいそうですけどね。
