オオカミさん/ヒーローマン

オオカミさんと七人の仲間たち・9話。白雪姫のヒメノさん登場であり、てことは必然的にリンゴさんと縁のお方である。妹の家族に家庭を奪われた腹違いの姉。故にギクシャクした関係にならざるを得ない…というよりは、妹側のリンゴさんが過度に関わりを怖がっているのである。普段要領よく立ち振る舞っていても、自分のこととなるとなかなかそーはいかない、っちうのも判りますわな。よって周囲の部員たちがなんとかしようと状況をセッティングするのであるが、というね。


基本的にエエ人しか出てこず、その中でもゲストのヒメノさんが最も完璧善人さんである、という構造の回。溺れかけたヒメノさんを救うという要素はちょっとご都合気味で、また「そんな大概なことがないと仲直りできないのか」などとも思ってしまうのだが、まあこの…エエ人だらけのほんわかした雰囲気を徹底的に推し進める演出は、実は悪くないな。アバンで「3つの願い」の話を見せておいて、結局他人のためにそれを使う、っちうリンゴさんのシメ方も甘くてよろしい。ヒメノさんの福井裕佳梨ボイスがさらにそのぽわぽわ加減を後押ししてますなあ。相変わらずの現実離れしたお声である。


今回は同時に水着サーヴィス回でもる。確かにまあ色々とソレっぽいシカケも多かったのだけど、レヴェルが高くも割とアッサリした作画の雰囲気は、えろ的というよりも健康的。ま、それはそれで楽しくてよろしいけどさ。あとリンゴさんに甘えられてよっしゃよっしゃ言うてる学園長は、えろジジイじゃなくてあれ、孫に弱いおじいちゃんのデンだよな。


●HEROMAN・23話。一連の事件が解題され、周囲を取り巻く状況が整理され、各々のキャラは各々の場所へと配置される。ボスバトルへ向けての下準備を整える回…とでも言いましょうかね。その中にあって、当然ながらジョーイさんにとって最重要イヴェントであるのがリナへの挨拶であり、そしてそれは非常にエエ感じの「心残り」を生み出すのである。


ジョーイからリナへの最後の台詞、「絶対護るから!」はリナには聞こえず、ワシら視聴者には聞こえる…あるいは、聞こえずとも判る。そしてジョーイさんはこれで「思い残すことは無い」と言うのだが、リナさんにとってはそーはいかんのはあったりまえでありますわな。一見今生の別れの台詞だけど、リナさん側から見れば再開のフラグと見ることもできる。さ、これに答えなければオトコじゃねェぜジョーイきゅん。何のかんの言うてもやっぱ、オトコのコだもんね。


なんか知らんゲンドウっぽい雰囲気を醸し出してたデントン先生であるが、彼からの贈り物として出てきたのはヒーロマン用の増加装甲。フルアーマー/アーマード、どっちの単語を好むかでガンダム派とマクロス派に分かれますか? とりあえずワシのようなガキ臭い趣味嗜好した野郎にとっては無上のワクワクシチュであって大いに満足。ハネ付きで滑空するってのもエエよなあ…ワシの世代的にはジェットスクランダーというよりスリングパニアー(バイファム)ですけどね。