あそびにいくヨ/けいおん/みつどもえ

あそびにいくヨ!・8話。アオイさんとマナミさんの脱衣決闘の巻。いやまあ、やってんのは結構マジなサバゲーなんだけど、使用兵器が「相手の装備(主に服)を消しちゃう弾頭」なので必然的にそういうことに。んで結局、サバゲだったはずのバトルが第三者介入によってヤバい事態に移行してゆく、ってのもお約束。ついでにバトルの原因たるキオさんが全然のニブチンなのもお約束、ってことで。弱みをあまり見せないお二人に「涙を流させる」ための天候変化(曇り→雨)の使い方も素直でよろしい。それがキオさんとのシメに繋がる構成もね。


…とまあお約束なのはエエんだけど、それならそれでもっとベタにガシガシと演出してくれてもな、と思う。真面目なサバゲーの皮を被った服脱がし戦闘とか、またそんなバカチンな状況下でもお互いの恋愛観/事情についてモヤモヤと自答したり迷ったりするとか、また実弾使った襲撃者との本気バトルとか…もうちょっとメリハリ付いてたらなとか…ちょっともったいない気がしたんだよな。折角のおいしいシチュエーションが割とアッサリ描写されてんのがなんか、残念。


んでもって、高垣さん声のあのちっこい人は誰でしょう? なんだかアヤシゲな御札使ったりして、ただならぬ存在のようだけど。


けいおん!!・21話。さあそろそろマジで将来の方向性を決めなきゃならない時期ですよ! 判ったね! てことで、ユイさんが卒アルの写真映りについて気にする話。…まーその何だ、このコたちにとってはホンマ、将来の進路も目先のイヴェントもツライチの価値なのであるな。などと言うと批判的に聞こえるかもしれないが、でもやっぱワシの過去考えてもこんなよーな感じだったと思う。そしてそれだけに、割と生々しい「仲間たちとの日々」の雰囲気が出てんだよな。


先延ばしに延ばしてとうとう決めた進路は「みんなで同じ大学へ」という、安易なようで結構めんどくさい選択である。リアルワールドで考えるとどうしても空中分解しそうな案だけど…さて、この作品においてはどういう結論となるか判らんな。目標が決まったからってソレに向けて突き進むような方々でもなかろうしねえ。ま、とりあえずお茶しましょ、である。


という進路話の傍らで、今回大きな要素を占めてたのが「髪」でありまして。アバンまるまるのユイさんのヘッポコオシャレシーンを皮切りに、ムギさんの手馴れた髪扱いやらミオ・リツの幼馴染カチューシャ話やら、半分フェチの域に達するまでに髪の毛の描写が多かった。無論けいおん部さんたちの柔らかい関係性を反映した、ぽわぽわっとした演出ではあるのだけれどね。…あと、くしゃみで前髪切りすぎちゃったユイさんのエピソードは、あまりにベタなギャグパターンとお約束の周囲反応で素直に笑ってしまいました。その場を取り繕おうとして失敗してゆく皆さんのシーン、作品的にギリギリまで頭身が下がった絵になってて妙にかわいいぞ。ぐはあっ、と倒れるあずにゃんやよし。


みつどもえ・8話。ドロケイ…ケイドロ…まあどっちでもいいや、その後の自前拉致監禁話、チクビとヤンデレひとは話、ガチレンジャーG話、ふたばと迷子さんの話、の4本。なんつーかその、「いい話になりそうで台無し」テイストのエピソードを寄せ集めた感じですな。特に一本目、ラストシーンの「ぶわぁーか」は原作でも非常にインパクトのある絵だったのだけれど…ううん、アニメ化に際してもなっかなかの鬼畜顔になってやがんな! あと戸松さんの演技もよし! 


ラストで台無しっちゃァ四本目のふたば話もそうなんですが、お母さんも小学生にちち絵描かれたくらいでそこまでキレてはいけない。ま、半日ものあいだ息子が迷子になってたら気も立ってくるでしょうけどね。それよか途中で挿入されたふたばさんのキャラソンがかわいいというか酷いというか、徹底しておっぱいのことしか言うてないというアニメヒロインにあるまじき歌。パイノパイノパイ、っちうとちょっと古臭いですかね。


最近の連載では少々丸くなってはいるものの、それでも連綿と続く「みつどもえ的台無し感」がちゃんと感じられて良かったっす。良いのか? まあね。あとふたばさんのアクションシーンは全体的に気持ちよく描かれてましたなー。確かにあんなけ楽しく走ることができれば、隣町にでも行ってしまうだろうて。