オオカミさん

オオカミさんと七人の仲間たち・7話。オオカミさんたちによるダブルデート話…なんだけど、なんか変な構造の話だったなあ。今回依頼人でありメインゲストかと思われた傘地蔵子さんのエピソードは途中でフェイドアウトし、「描写は無いけど上手くいきました、おしまい」で片付けられる。本来描きたかったのがオオカミさんと羊飼さんの過去、そしてリョウシさんの決意っちう要素なのは判るけど、なら別に地蔵さんたちは要らんかったよな。画面に引っ張り出すだけ出しといてその後は文字通りほったらかし、っちう扱いはなあ…。なんかかわいそうだった。


オオカミさんが頭打って記憶喪失(というよりは数年分の精神退行)をしたり、悪人キャラの羊飼さんが自分の意図や裏事情を滔々と語っちゃう等、どうも安易さが目立つ回でもあったけど…うーん、これはこの作品の意図的な要素っちう可能性はある。なんせメインギミックが御伽話だし、そういう「ベタさ」を作品カラーとして採用しているとか。それにしてももうちょっと上手くごまかしてくれてもな、とは思う。今よりも割り切った記号的な世界観であれば、記憶喪失だろうが職務放棄だろうがそれほど違和感は無かったのかもしれない、けどね。


毎度ながら作画は丁寧。ナゾのメシを黙々と喰ってる花咲さんのシーンとか、別にわざわざ食事の動きさせんでもエエのにちょこちょこと動いてたりして、こういうのは好き。あと13歳モードのオオカミさんはアチラさんの意図通りかわいかったっす。ええ、後ろで指組んで歩くっちういかにも少女らしいしぐさとかねえ。ギャップっすなギャップ。ゲヘヘ。