オオカミさん/ヒーローマン

オオカミさんと七人の仲間たち・6話。新井さんのナレによると今回シリアス気味とかや。うーん、別にワシシリアスでなくてもエエのだけれどと思いつつ。てことでオオカミさん、リンゴさん、リョウシさん各々の過去と回想がメインの解題話。狼と林檎のお二人はいかに仲良くなりしか、そして猟師は何故狼に惹かれしか、というね。


孤高の雰囲気を纏いつつ、しかしその内面に誰かの助けと繋がりを求める弱さを持つオオカミさん。リンゴさんはそのギャップに気付いちゃったので猛アタックである。無論リンゴさん的「策略メソッド」ではありますがね。ただしその策略ってのは小手先ではなく、彼女の人格と経験を全てそのまま晒してぶつかってゆく、っちう本気のものだ。だからオオカミさんもそれに応え、受け入れ、そして今がある。リョウシさんもそんな風になれるのだろうか…ってとこが今後のメインになるのだろうな。


周囲に人が居ると気弱だけど、腹を据えたら男前になるリョウシさんの言動/行動の二面性は面白いけれど、男らしさの記号として「呼び捨て」っちうのは…うーん、さん付けとか優しい表現とかがウソ、って感じがするのもねえ。いいじゃん、あの当たりの柔らかい言葉のままでもさ。ダメっすかね。


●HEROMAN・20話。一連の謎の事件を調べるご一統であるが、その最中何かを掴んだらしき教授の人までもが行方不明となる。困るジョーイ、動けないリナ、そしてホリーが事件解決に乗り出す…というね。…うーん、どうにも散漫でとっちらかった話だったなあ。いやホリー姉さんの破天荒さを表現するためそうなったってのもあるかも知れないが、それ以上にお話の転がし方がどうにも荒くてノリ切れなかった。もうちょっとホリー姉さんの行動パターンをお約束の枠内に収めてもエエんと違うかなあ。要素が多過ぎて捌ききれてないっすよ。


とりあえず奇妙な誘拐事件はウィル兄さんの関与が疑われている。確かに怪しい人物のシルエットはそんな雰囲気ではあるが、こうまで正体を謎っぽくしてるってことは、兄さんとはまた別のトレンチコート野郎なのだろうな。あるいは兄さん、すっかり変貌してしまったか…。ま、それはおいおい明らかになるでしょうて。


始終空回り気味で効率の悪い探索行ながら、バタバタと詰め込んでいる脚本によってお話自体は結構な展開の速さ。良し悪しやね。とりあえず、ジョーイきゅんはドングリサイズであるってことと案の定女装適正がとんでもないってこと、その二点はよう判りました。…案外、サイもかわいいよな。もう何でもいいや! うん!