ストライク/学園黙示録

ストライクウィッチーズ2・5話。宮藤さんはじめてのおつかい、と思わせてルッキーニのチワさんメイン回、っちうか「ローマの休日」そのまんまである。無論この作品のことなので出会いもデートも女性同士であり百合ィのであるが、ルッキーニさんのキャラがキャラなのでアッサリとした雰囲気になっててエエ感じ。ちうかホンマ、楽しい人に出会ったら彼女はかっこよく空飛んでった…ってマリアさんから見たらマジ完璧なヒーローだよな、ルッキーニさん。そら惚れるわ。


物語のメイン要素となる「ローマの休日」エピソードを真ん中に、前と後ろをおつかい要素で挟む。前半の仕込みを後半でキッチリと展開させる、とても判りやすく律儀な構成がなかなか。どのキャラに対してもおろそかな扱いをしない、ってのはこういう作品に必要な制作態度ではあるわな。個人的にはラジオをシメの展開に絡めるのが手堅くてよろしかった。あと、がんばりっ子でツンツンでスキだらけのペリーヌさんはもう、どうやっても魅力が出るですな。沢城万歳。


この作品のイメージカラーは青と白だと思うが、今回のローマ…ロマーニャの町並みもその色彩どおりのさわやかさでしたか。観光紹介的お話だけに、美術にはかなり力はいってましたねえ。あと前半のおつかいリスト作成シーン、ちっこい宮藤さんがバルクホルンさんを見上げているレイアウトがあざとくてかわいかった。確かに犬っころのイメージよね。


学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD・5話。だいぶヤバ目なカルト集団と化してきた紫藤先生とバスコミュニティを見捨て、タカシさんたちと合流に至るご一統。苦戦していたパーティん所にタカシさんが登場するシーンは、なかなか良い「騎兵隊の到着」ってな絵面でしたな。陽性なお約束での盛り上げが話のシメ方として心地よい。主人公パーティは各々のキャラも充分に立っているし、これで次々と脱落してゆく展開になれば結構なドラマが作れそうだわなあ。まァ先のことは判らんですけどね。


世の中阿鼻叫喚の破滅状態かと思いきや、市内は機動隊等の奮戦によってまだ何とか釜の底は抜けていない状態。公安組織をちゃんとしたものに描くってのはこの作風としてこの作者らしいな。…対比としてイマドキのガキどもがバカチンなのもね。あと、紫藤先生のコミュニティは再登場ありそうだな。どのみちサイアクな形になりそうですけれども。芝居っけた指先の動きにカメラを追随させるとか、紫藤先生のキモいカリスマの表現がいちいちキモくてよろしい。キモいよ!


アバンに登場のスナイパーさんは保険の先生のご友人らしい。でかちちフレンズですか。竹内順子のセクシー女性役ってのは割と珍しいかもしれない。声と言えば上記チンピラガキと旅客機操縦士に吉野さん使ってたけど…この先レギュラーとして出てきたりする予定でもあるのだろうか。