レールガン/ハガレン

とある科学の超電磁砲・5話。ウイハルさんと白黒さんの馴初め、そしてお二人の間柄についての二三の事情。ちょっとしたことでケンカしちゃって一人落ち込んでる白黒さんが判りやすくも感情移入しやすいことだ。ホンマこの娘さんは裏表がなく、困った人であり良い人である。


シナリオとしては特に何も凝った仕掛けはなく、ベタで普通の過去友情話なのだけれど、構築の仕方やキャラの立て方がいちいち丁寧で隙がない。一瞬だけ重要なシーンで出てくるミコトさんの絡ませ方も悪くない。これ白黒さんの回想終わりに気付かせたほうがオイシイ所だが…ま、プリークェルという設定/展開の制限があるのでしょうな。


小学生時代のお二人さんは、今の状態がお互いにちと幼いというかかわいらしい系なので、現在との差別化があまり…てなことはありませんでした。特に白黒さんは下を向いてぷうとフクレた表情や口つきなど、ちゃんと小学生してんのが見えて何やらよろしかった。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・30話。イシュバールの真実、というよりはその大きな事象を一介の兵士の立場で語る話。一つ々々敵の命をガッツリと見ながら滅してゆくというスナイパーという特性上、リザさんの内部には色々と蓄積しているものがある。覚悟だ責務だ何だかんだ…あまりに大きなそれらを持ってしまった以上、もうここで「止あめた」っちうワケにはいかないのである。


思想も正義も命も未来も、全て虚しく砂に吸い込まれていくような戦場風景。地上波アニメという枠の中で、過度な描写に走ることなくその要諦を見せるってのは難しいと思うが、何とか良いバランスで提示してたんじゃないでしょかね。ロイさんがリザさんと再会したときの「この人も人殺しの目になってしまった」というモノローグは、テンションの中庸さがよろしい。この砂漠にはドラマチックに言葉を紡いでる潤いは無い、のですよな。


それにしてもリザさんの背中にヒミツの刺青とはね。何かここだけ時代劇のようなギミックでんな。大時代でエエけど。あと鉄血の錬金術師さんの「鉄と血! それは兵器と兵士」っちうビスマルクっぽい口上はハマってますが、この人の能力って何だっけ。鉄と血をどうする人なんだっけ。まいいや。