聖剣の刀鍛冶/銀魂

●新番組・聖剣の刀鍛冶。OPの絵柄見てゲームか何かかなと思ったが、どうやら原作はラノベのようで。ちちの形そのまんまの鎧つけた新米騎士さんと、ポン刀ぶる提げたクールお兄さんと、とんがり耳のちんまいお嬢さんと、という非常にオーソドックスな(悪く言やァ凡百な見た目の)ジャパニーズファンタジィ作品である。…にしても、あのちち鎧はもうちょっと控え目なデザインでもエエような気はするが。いやインパクトあってよろしいですけれど。うん。


とまあ、あまり斬新な企画世界とは言いにくい作品ながら、話の運び方の細かいディテイルがそこそこ丁寧で安定しているのは美点ですな。…ルーク見て何故「刀鍛冶だ」と思ったのかとか、「時間稼げ」という台詞が宙に浮きっぱなしだとか、いくつか「?」と思うところはあったけれど。あと、まさに未精錬で経験不足だが、心の根っこは充分にまっつぐなセシリーさんがなかなか。感情移入しやすい主人公ぶりであり、少々無茶だったり思慮が足んなかったり等の欠点も判りやすい。


絵柄の方も同じくも細部が丁寧で、アクションの動きも(第一話補正かもしれんが)見ていて楽しかった。目とかの描き方が妙にめんどくさそうだけどねェ。ルークさんって割りと小さな目ェしてて、バランス取りにくそうだぞ。大丈夫か? …とりあえず一話のツカミとしてはよさげですな。次週も見てみよう。


銀魂178話。ツクヨを襲い銀さんを排した強大な男。こないだ大立ち回りで暴れた吉原にて、再度の事件となるとどうしても前回のと比べてしまうのだけれど…ははあ、今回の敵である屋良声の人は自来也でしたか。これは確かに大名跡、夜王に比すに値するような気もせんでもないな。あ、表記は「地雷亜」ですけどね。それはそれで。


劇場型とも利益追求型とも違う、言うなれば思想型・理想追求型の悪役ってェのは大きな物語(あるいは中二的物語)に映えますな。彼の弟子であるツクヨさんへの一種歪んだ懸想と情熱がもたらす一大事件なのだけれど、まァ多分、このシリーズ一話前辺りで妙に純粋な想いの根幹が語られたりすんだろうな。とまれ、地雷亜さんの内面と行動を象徴する意味で、トゥーフェイスなデザインってのは便利であり上手いなとは思ったりした。真面目でまともっぽい語りのシーンでは顔の左側しか見せない、というね。


ワシはこの作品のマジ話はちょいと苦手ではあるのだけれど、そこら辺も含めて銀魂という作品だしねえ。前回夜王編と色々カブらないようにと願いつつ、次回待ちってことで。