シャングリラ/マグニチュード/まにまに

シャングリ・ラ・21話。暴走するメデューサを制止しなきゃならないクニコさんである。…やっぱしワシはメデューサさんが何やってるかよう判ってないのでそこら辺はちと困るが、まあとにかくかのプログラムをほっといたら世界経済が破綻する…ってことでエエのよね? ものすごプリミティブレベルでの疑問がわらわらあるが、それはいいやもう。とりあえず最後の望みはアキバのジジイどもでした。頼んないなあ。


マーシャル諸島に台風を発生させ、ネット上でもガチガチのファイアウォールを構築しているメデューサ。航空機からでも攻撃の効かない彼に対し、人工衛星をハックして質量兵器として落下させる→でもメデューサが情報改竄して無効化する→メデューサは各国軍事施設をハック、という結構なスペクタクル展開なんだけど、この作品のイロというか、どうも淡白で盛り上がりに欠ける感は否めんなあ。世界中の核を掌握されて「核の冬で恐慌が起こる!」…ってその前に直接的な爆死や被爆被害を考えようよ! 何でもかんでも経済かよ!


オタジジイどものひみつきちはちょいと小奇麗過ぎるのが気になったが(設定をめんどくさがったか?)、立木文彦の館長ジジイがオンリー人差し指タイピングの猛者なのが何かエかったな。自己流の古い人の中にあんなん居てんのよマジで。アレで速いんだまた。


東京マグニチュード8.0・7話。おお、初っ端から登場だけはしていた四脚リモートロボがここにきて登場ですな! カッコええしかわいいし有能そうだし、そらまああのロボオタさんが惚れこむのも判りますよ。大きさや役割はぜんぜん違うけど、街中を走る四脚ロボってことでAKIRA炭団を思い出しました。


…って、死者行方不明者18万人なのかよ! それは…未曾有の大災害やなあ! 阪神どころやないぞこれは。そうなると本来ならばもっと、街中や風景に「死」の色があふれていそうだけれど、一応はお子さん主人公なので抑え目にしているんだろうかな。今回ならばあの鼠のシーン多分、死の描写に近いものだったのだろう。


そして弟のユウキくんが体調不良となる。なんか回り持ちで病気になってるような気がするが、不衛生で過酷な状況だし、こういうことも大いにありそうではあるな。ヒキのミライ姉ちゃんのシーン、弟くんが倒れたのに気付き振り返った所で顔が陰になり、目のハイライトが消える…という小技がよく効いていた。あーでもアレだ、なあんだあなたはロボットオタクじゃなかったのね誤解してたわごめんなさい、っちう謝罪はどーかと思うぞ! そらまあ世間一般的にはそうだろうけど、そういう謝り方したらオタという存在が悪いみたいじゃないか! そうなのか! じゃいいですもう!


宙のまにまに・8話。文化祭の狂乱と後始末。学園モノの定番要素ながら、やっぱこの、全編に横溢する「みんなで一所懸命やってまっしぇ」という雰囲気はやはり良いなあ。終わって気が抜けてふと秋を感じる、なんてな時候的タイミングも雰囲気に貢献してますね。…ワシも高校時代もっとグイグイ活動しときゃ良かったなあ。


とまあ、全体的な文化祭の流れとともに、朔ちゃんと美星先輩とのアレコレも語られる。ツッコミや台詞は多いものの、割と流され気味で積極性に欠ける朔ちゃんであり、こういう外的なイヴェントに乗っかりでもしないと動けないんだよな。お気持ちはよう判りますが、そこら辺は突進しては空回りしてるヒメさんの方が真正面で好感持てますねェ。「ありがとう」で嬉しがってるヒメさんは、何か健気だ。


そして登場の沢城キャラ。怜悧で落ち着いた雰囲気といい、わざわざDVDレターで接触を図るヤリクチといい、「あーこれはある意味めんどくさい人たちなのだな」っちう感じがエエな。「天文の猛者」っちう響きもなんかスゲエや。