クイーンズ/バスカッシュ/けいおん

クイーンズブレイド 流浪の戦士・最終話。女王様んとこの直前でエエモン/ワルモンに分かれての総力戦。ここでも主人公属性を発揮して、敵味方問わずモテモテ状態のレイナさんであって…まあ、本人は大変でしょうけどね。不定形釘宮さんが召喚したカーリーとナーガのハーフみたいな巨神をラスボスとして排除、そして「俺達の戦いはこれからだ!」とばかりに女王バトルを残したままのシメ。…んー、尻切れ風情は否めないが、ありっちゃありかな。


ラストだからってんで、作画修正としてりんしん連れてきてはるご様子。よって止め絵等はかなり整ってんだけど、複数作監体制だからか全体的な統一感はかなり希薄だったな。ま、このガチャガチャしたカオスが本作の色でもあるのだけれど。…あと、骸骨軍団率いて先頭でわっしわっし走ってくるエジプタス邑子さんの絵が妙に可笑しくて困った。


総評。んー…そうねえ、全体として捉えるならば、「いろんな女の子集めてバカえろバトル」っちう元ネタからのスピンオフ作品として過不足なかったかな、と思います。一般的にはマイナス要素であろうボカシや「大人の光」なども、ワタシ的には割と(ヘンな面から)楽しめたので不問。


ただ、そういうお手軽なライトエロアニメとしてだけではなく、ひょっとして2クールくらい腰据えてやったら存外骨太な作品にもなったんと違うやろか、てな思いもないではない。そこここに見られた割とキッチリとした物語構造や誠実さもそうだし、またキャラの活躍が制限され気味だった尺の都合を見るに付けてもそうだしね。とまあ、それは贅沢。販促も視野に入れた原作付きアニメとして、ほぼ正当な商品だったと思いますよ。…金子ひらくのおっさんが来なかったのが最後まで残念じゃったけどな。


●おまけ4コマ感想。アチシ的にはうさくん先生のバカ姉妹が好きです。先生らしくてええなあ。
http://www.youtube.com/watch?v=dC5DeWxggrw
動画をはっつけると個人的にめんどくさいので、URLで。


バスカッシュ! 13話。アイドルピンクさんの一時退場と、ダンさんによるはなむけのミュージック、である。野球ロボットならぬバスケロボットであったピンクさんは、あるがままの自分でダンとバトルしたいという意図によりムチャをする。必要な薬物措置をとらずに連戦した彼女は月への帰還を余儀なくされ、それはダンさんの更なるモチベーションとなるのであった…というね。


バスカッシュにより破壊された町とその住民、そしてそこに発生する土建的利権のようなもの。テメエらの家をぶっこわしたバスカッシュ試合に、まァだ有り金賭けようとする難民おっさんの姿がキッツイね。ラスト、バスケボールの反射技使ってワイルドな「音楽」を送るシーンはなかなか感情が盛り上がるのだけど、「これでまたいくつかの家が破壊されてんのかも」と思うと涙を誘うなあ。ははは。


チームの意見を聞いてるちち姐さんのシーン、自分のちちナメでパンして二人を見渡す…という画面がどうにもバカで良かった。そーか、姐さんは普段からこういう感じで世界を見てはるのか。…ちうか「ちちナメ」って言葉使いがアレだなワシは。


けいおん! 最終話…ってあれ? 予告があるよ? 番外編? まいいや、じゃ次週も見るとして、とりあえず。ユイさんが風邪っぴきなので困ったなあの話。何とか恢復して戦線復帰、皆との思い出を込めてコンサートでシメ。最後の最後に演奏作画を持ってくるのは予測通りながら、適度にデフォルメとリアリティの入ったエエ感じの絵でしたな。横顔の口の描き方がちと大胆で、面白い。


冒頭のワケ判らんたくあん夢のシーンとか午後の風邪引き部屋のシーンとか、ライティングと色彩のセンスにブレが無くて流石でした。夕方のオレンジの斜光が窓からウイさんの顔にかかるとか、なんか普段っぽくない「風邪引き部屋の寂しさ」がエエ感じでしたよ。


にしてもウイさんは…ユイ姉さんよりギター上手くて性格良くて責任感あっておまけにちちが大きいとは、ユイさんの立場がまったく無いじゃないか! 完璧超人妹め! いやまあ、ちちの小ささは必ずしもディスアドバンテージではないか。まいいや。何が? 


総評…はまあ、次週にするか。