マジンガー/ザムド/ヴァルキュリア

真マジンガー 衝撃!Z編・10話。深刻なる日本の危機なれど、その時くろがね屋ではえーろえろのうっひうひ、てことでくろがね屋のすごい面々である。しかしホンマ、ロボよりもキャラ描写になると俄然ノリが良ォなるなあ! あまりにも得物と技の立ちすぎたくろがね五人衆もエエけども、やっぱガミアQのお嬢さんたちやねェ。無表情の戦闘機械にして球体関節マリオネット。素っ裸マント。髪の毛カッター。おお…おお、萌えるの介。


1話を見る限り、そのうち一人(だか寄せ集めだか判らんが)はコッチ側につくらしいし、これはさぞかし良いロボデレ状況が見られそうな勢いである。んーん、やっぱ豪ちゃん半端ねェぜ。


今回はそういう肝の回だけあり、作画状況が通常の5割増ほどキレがよくてかなり満足。ガミアたちを軸としたアクションも良いし、各地で暴れる機械獣の絵もよろしい。うん、純粋に見てて楽しい回でしたよ。しかしあの…大阪道頓堀のヤケクソなネオンでのバトルは映えるなあ。カッチョエエわ。


亡念のザムド・9話。ヒゲだらけのヒゲを剃ったらいい男、の藤原啓治さんである。ワイルドであり繊細に心遣いができあらゆることにソツのない雷魚兄さんは、当然のことながらクルーの皆さんから大歓迎。とまあわやわやしてる郵便船の内情の一方、ハルさんとメガネの間には大きな裂溝ができておりまして…という。


やっとこ船に馴染みかけてきたアキユキさんが、そのコミュニティの「当然の要素」についてけずに疎外感を感じたりしてんの、何かよう判るな。んーアレですか? 彼女の前に元カレが出てきて親しげに話してるのでイヤーンな感じ、みたいな? いやよう判りませんが。風呂場での腕だけ会話シーンとか「俺より大きい顔しやがって」感がよう出てましたか。


されど、ザムドとしての彼の境遇を思うことで落ち着いてゆくアキユキさん。ナキアミと二人きりってんでヤキモキしてるアクシバさんとは対照的であり、ザムドという聖痕によるものだろうかな。とりあえずは雷魚兄さんの参入で何かおもろくなりそうではある。


戦場のヴァルキュリア・10話。どこでも行けそうで割とそうでもない戦車にとって、斥候偵察は最重要なのですよ…ってのはWTMで読んだんだっけ。てことで偵察中に吹雪に吹き込められ、夜の山小屋で二人で暖めあうのだあうのだ、というまあ例のアレ。ウェルキンさんは予想通りのヘタレっぷりをさらしつつ、あーねーと思ってたら手榴弾のデッドマンスイッチ持った敵兵が踊りこんで来ましたよ、の巻。


雪山二人ぼっち・敵兵との緊張感ある同席、どちらもやりようでいくらでも濃厚に描けるエピソードなんだけど、相変わらず薄目でテンプレくさいのはもうこの作品の味でもあろうか。味方に撃たれて負傷しつつ敵を脅し、そして死んでゆく帝国兵さんとか、「悪いのはこの戦争だ!」っちう言葉で切り取るにはちょいともったいない。残され状況の部隊仲間があまり生かされなかったのもちと、ね。


空模様見ながら「吹雪が来るぞ」と予言してるウェルキンさんは流石の生物オタさん。気象にも詳しないと観察面倒だもんね。