クイーンズ/バスカッシュ/けいおん/ソラカケ/咲

●…くはあ。溜まってんなあ…寝るヒマを作るので精一杯やでェ。


クイーンズブレイド 流浪の戦士・9話。さあ、この作品中においてもかなりアレな飛び道具である武器屋カトレアさんの登場である。奇乳爆乳にしてひっつめメガネにして子連れ経産婦にして武器フェチ、というまあ、うーんその、ワシはかなりツボですが、このキャラがツボであるという人ばかりではやはり困るわなあ、てな感じの人。


後発組の不利を文字通り押しつぶす勢いのカトレアさん。ニッチキャラとしては十二分な力量を発揮できたのではないでしょうか。ぶるんぶるんといろいろ振り回しながらの戦いは目を引いたものの、最終的にはワンパン決着だったのがちともったいなくもあり、妥当のような感じもあり。勇者シリーズ定番の剣のキメポーズも良し、ジャミングの「大人の光」も何かそういう演出みたいな感じ。


てな状況なれど肝心の金子の人は参画してなかったみたい。それでもカトレアさんのシーンにはでき得る限りにおいてエクストリームな雰囲気を付与しようという意図が見え、なかなか好感の持てる…何の好感だかよう判らんが…画面になっていた。あとはまあ、齋藤彩夏ドワーフロリ。いたいけな彩夏さんがこんなアニメに出ちゃダメだ! と思ったが、すでに彩夏さんって21なのね。そうかあ、月日の流れるのは早いものだ。じゃいいや、存分にいろいろ演じよ。


バスカッシュ! 10話。チームプレイがダメでスタンドプレイしかできないダンさんの鬱屈。当然ながらその原因は「妹をキズモノにした」というトラウマではあるのだが、本人根っからの性分でもあるような気はしますね。克服のためにピンクの人が一肌脱ごうってワケですが、何年も抱えつづけてきたトラウマとの折り合いエピソードとしては少々軽すぎたか、な。


まァその点に関しては、この直情キャラでずうっとウジウジやられてもな、ってとこもあるのでエエか。しかし何だ、海外のスタッフを動員してるってことはある程度国際展開も狙ってるであろうこの作品において、過去のトラウマが虎と馬…っちうニホンゴベタネタはオッケーなのか? そうなの? じゃいいです。


てことで、話の流れとしても「過去の悪夢」というヒキの回だったけど、作画的にも少々控えめだったかな。止め絵はともかく、1on1のバスケシーンでイマイチ動きがもっさりしてんのはちと残念。こういうヒキの回を利用して力を溜めるっていう判断もアリですけどな。


けいおん! 9話。新入生あずにゃんの挫折と救済の巻。とにかくやる気のねェ先輩ども(と顧問先生)を相手に孤軍奮闘しつつ、甘いもんとユイさんのなでなでにしっかり懐柔されている彼女である。ねこみみがどうこうとハソーしてる面々にミオさんが居ない、ってのが判りやすい。真面目故のいじられキャラとしての先輩であり、彼女が重要な緩衝材。ホンマ、ミオさん居らんかったらどうなってたか判りまへんでェ。


アチシの憧れたあの音曲は何だったのかしらと悩むアズサさん。だからって他のバンドを見ても自分の立ち位置はそこにあらず、もう何だか判らない…と泣く彼女に、ほなまァいっちょヤりますか、と演奏する先輩連。ジュ・ヌ・セ・クワ、曰く言いがたきものならば言わずにおけ。我ら言葉以外の道具があるなれば…ってとこですが、なら初っ端にそうしとけや! ってのはまあ、このメンツですからねえ。


てことで、ゆるゆるい状況を俯瞰するキャラとしてのあずにゃんの参画である。今後はアナタが先輩どもの手綱を取るのですよ。…ちうか、新入生って彼女一人だけなのか? 大丈夫かいな。


宇宙をかける少女・22話。イモさんを失い抜け殻気味のアキハさんをよそに、状況はいろいろと進む話…なんだけど、やっぱし少々散漫な印象はぬぐえないな。今回の話が複数の視点から構成されているからってのもあるが、メリハリの薄さが一番の理由だろうか。


んー例えば、箱人間の処理工場とか箱ジャンキーたちとかのエピソードをウルさんは「趣味が悪い」と述べていたが、やろうと思えばもっと趣味悪く…そうねえ、エエ言いようすれば印象的に描けたとは思うのだ。そうしないのはこの作品のカラー等の問題でしょうけれどね。クライマックスの「ベンケイ急襲と沢城さん復活」もどこかサラッと演出してたけど、これはまあ、沢城さんの再登場にシカケがあるのかも知れんな。


箱に依存してしまった人々と、沢城さんに依存してるベンケイさん。依存共存は必要なことだけど、もっと皆シワワセになるような関係を探ってみようやないか、ってのがテーマでもあるのかな。…にしてもものすごい勢いで箱人間を消費してんな。これ、あっという間に人間ストックが切れちゃうぞ? クローニングとかで対応、はできないんだろうな。知らんけど。


咲-saki-・9話。そして決勝戦の大開始である。早速タコスさんはピンチに陥るのだが、その原因ってのが甲斐田ノッポさんによるタコス強奪。すげえ、笑っちまった。「悪気はなかったんだ」って酷いなオイ! そのあともフツーに「あのタコス女」呼ばわりだし、この人見た目のサバサバ感と違って結構タチ悪いぞ。わはは。


試合の方は堀江キャプテンによるゲーム制御に軍配が上がる。封印されしオッドアイを開いたら劇的なパワーが! ってほどじゃなかったのでちと残念だが、この作品において精一杯の「老獪」な試合運びを見せる構成はなかなか楽しい。タコスさんのピンチ→弁当による復活→でもやっぱピンチ→タコス補給で必殺! でもやっぱピンチ、という勝負マンガ王道な流れをすいーっとかいくぐり、敵味方の立場自体を操りつついつの間にやら一等賞。あの外見と性格で場の操縦系、というのがエエやね。


さてそれにしても、この先鋒戦でさっそく切り札キャラ出してきてあとあと大丈夫なのかしらん、とまあ何だかんだで結構楽しんでますよ。…にしても、鳴きによって流れを変えるのは非科学的だ、ちうてますが、主人公の必殺技がリンシャンだって時点で…ってその話はもういいですか。はい。