夢の話は誰も聞かない

●夢を見る。詳細は覚えていないが最後辺りのみ覚えてて、それはちょいと豪華な立食パーティ。つってもそんな経験なんざねェので、イメージは映画トゥルーライズに出てきたパーティシーンそのまんまなんですけどね…コミネさんが端役で出てたあのシーン。とまれ、場違いな安っぽい格好で「ワシ肩身狭いなあ」とうろうろしてたらテッカテカのオールバックにした(何故か宝塚的な女の)ボーイさんに飲料を勧められる。「ワインはいかがですか。こちらゴールドワインです」とのこと。赤でも白でもロゼでもなく、ゴールド。見れば確かに、シードルみたいな明るい黄色の液体がワイングラスに入って並んでいる。ふうん、そんなんがあるのか、と思ってたら目が醒めた。


時計を見たら起床までまだ1時間半くらいある。とりあえずあのゴールドワインとやらは飲んでみたかったなあ、と思いつつ二度寝し、また夢を見る。今度はダイッチ版の「トムとジェリー」であったような非常に単純化された屋外バーベキューの風景。先刻とは全然違うんだけど、何故かワタシの中では「さっきの夢の続き」ということになっている。なにやら不機嫌そうなリック・モラニスが塀に寄っかかってソフトドリンクをちびちび飲んでいる。ワタシは彼と「風景が異なるのに何故続きの夢だと判るのか」という点について議論している。「これはワタシの脳内についての問題であって、あなたとは関係ない」「いや、俺はあんたの夢の登場人物だぞ。だからあんた本人よりもこの夢についてはよく判っているんだ」「その理屈にはちっとも妥当性がない。そもそもその発言もワタシの脳活動に起因するものだ」とまあ、お互いよう判らんことをぐずぐず言い合ってるところで目が醒めた。


時刻はあと10分で目覚まし時間。じゃ起きるか、と寝床でもぞもぞしてたらその10分でまた夢を見る。今度は大海原にぽつんと浮いてたらペンギンの大群に踏みつけられて行く、というなんか幸せなようなそうでないような夢。何故かナレーションが麻生美代子