屍姫

屍姫 玄4話。オーリさんとマキナさんの関係を憂うメガネさん。それは昔自分がそうだったから、だ。屍姫を無造作に人として認識するは危険である。その象徴となるような事件が(都合よく)発生したのでオーリさんも見ていかなーい? っちうお話。


苦労も理解も乗り越えてきたメガネ/山神さんのコンビ、その回想シーンはぽわぽわとした青春風味とゴアゴアとした血糊風味が混在しており、このジャンルの作品としては及第点でしょうか。ただ、メインの題目となる「姫を人として扱ってはならない」っちう点においては弱いか。彼女たちの異形性も危険性も、通り一遍の高能力系キャラとそこまでの差異は感じられない。アレならケースバイケースで友人/恋人関係になったって悪うないような気もするし。無論、あの程度では済まない何がしかの関係性が底部には横たわっているの、かもしれないが。


…にしても「突然現れた転校生で居候」の娘さん、と台詞で語られるとまあ…あはは、絵に描いたようなテンプレキャラ設定やなあ。それを意識してのバイオレンス展開なんだろうけど。後半の異形による車暴走シーン、走り回る車に逃げ惑い、追いついてサンドバッグの如くハネられる人、というシーケンスを横位置固定カメラのワンカットでコンテ切ってるとこが悪趣味風(あくまで「風」ね)で良かった。