まりあほりっく

●うー、1本だけ。新番組・まりあ†ほりっく。周辺事情についてほとんど何も知らず…だけど、デザインコンシャスであり過剰な画面設計であり隠喩暗喩直喩だらけであり、ちょっと見ただけで明らかに判るああこれは新房監督の手。てことで、M気質レズノッポお嬢さんとS気質女装美形坊ちゃんのお話、である。


内容や設定自体はムリにムリを重ねた上でそれをコメディにした、てな感じであるけれど、この様式美を見るとその辺は別にどうでもいいな、と思えてくるような気もする。とにかく極端な設定こそが肝であり、その中にあってキャラはどう動くか…というお話なのだろう。常に外界と心中の二重構造で語られるうっとうしさも、そういう「様式」ギャグとして成り立っている。


何よりSっぽいようでやっぱりドSなマリヤさん、コイツのどーしよーもなさがなかなか。ワシが男声の小林ゆうさん好き、ってのもありますけどね。一方の宮前さんものっぽショートヘアっちうのが妙にワシヒットなので、エエです。


…問題はワシ、新房監督作品がどうも苦手だってことなんだよな。細部の作りこみとか作家性の横溢とかは別にキライじゃないので、単に趣味の問題なのだろうけど。今回も見てて早速「ちょっとしんどいなあ」とか思ってしまった。作品のクォリティの高さは十二分であり、見だせば楽しい可能性も高いんだろうけど…なあ。次週以降は保留、としとこう。


にしても、あのミュシャ方向へのベクトルは原作でもそうだったのだろうか。いやまあ、ミュシャだけじゃなくて一昔前の少女漫画とか北斎の赤富士とかもあったけど。まいいや。