ストライク/RD

ストライクウィッチーズ8話。ミーナ田中理恵さん担当回。頼りになる姉貴のミーナさんは何ゆえ男女交流を禁止し給うのか、ってェと当然ながら過去に辛い目に遭ったからなのであります。失って辛い思いをするのならば初めから得なければ良い。でもね、それはそれでやはり欺瞞なのだな。失わないようにする努力や思いを放棄する、ってことだからねえ…とまあ、そんなマジメなお話。


あんましヤローの影を感じさせない魔女たちにあって、しっかりと悲恋を紡いでいたミーナさん。何となく、この歪んだ世界観(あ、貶してませんよ。そういうのアリアリってことで)の中では妙に健康的な嗜好だなあ、と思ってしまった。ん、確かにそういう雰囲気のキャラではあります。しかしリリー・マルレーンはちょっと卑怯だ。あんなもんグッと来るなって方がムリでごんす。


…ま、歪んだ世界観ってのはちゃんと日本(扶桑)人形が萌えフィギュア、ってとこで補完されてるんですがね。なんだあの発想は…すげえな。あと、今回のネウロイさんの元ネタ兵器って何だったのかな。MIRVってワケでも無さそうだし…さて。そういやああいうキューブ三昧の同人シューティングがありましたっけなあ。多分無関係だろうけど。


RD 潜脳調査室15話。もの喰うひとびと。メタル内においてあまりに美食を追求しすぎた結果、リアルワールドでの不味いものが許せなくなったので餓死するお話。んー、魯山人症候群と名づけよう。やっぱ味のレンジは広い方がよろしいよ。カップ麺から茗荷の吸い物まで、それこそピーマンもね、という。


「美味である」という脳内情報をフェイク的に作り出すのはなんとかなっても、リアルワールドで合成することはできない…って挿話は攻殻にもありやしたね。ワイン銀行の話だっけ。そういやホロンさんが天然オイルに一家言あるのも攻殻つながりっぽい。食の様相が最終的にどうなるのかは判らんが、とにかく今ある豊穣な天然ものを味わうに越したことはおまへんな、という割とマトモなとこで折り合いを付ける。何だかんだでモラルゥい、この作品らしい節度(あるいは陳腐さ)でよろしございました。


…とまあ、そんなスジにのっかるのがこのミナモさん百面相作画なのなあ。いちいちかわいいのでいちいち笑ってしまう。その恐ろしげな餓死サイトって一体何なのだ、と尋ねて「美食クラブですよ」「…へ?」(おなかがグゥ)、のコンボが最高。…ついでにハルさんもかわいくなってんのが可笑しかった。頬染めるな染めるな。