スモウキング

●朝の通勤時、駅までの道。向こうの方から歩いてくる年配の男性は…んー、あの白い服装はツボマッサージ屋のおっちゃんかな。どうやらヘビースモーカーのようで手にはタバコを携えている。のはいいんだけど、何故かこの方は「両手に」タバコを持っている。何だ? 二刀流? フレーバーの利き比べ? あるいは両方のタバコを耳に挿してぽっぽー機関車仮面だぞー、とか? そうか。


●ワタシは他人のタバコはあんま気にならないタチではあるが、非喫煙者であって特に服んでみようとかは思わない。が、タバコ服みの人がちょっとうらやましい時はある。タバコ服むのってケッコーな手間がかかるじゃないすか。最近だとまず喫煙室に行って…、タバコの箱取り出して封切ってとんとんやって一本取り出し、口に銜えてからえーっとライターどこにしまったっけ。あれ? あれ? あ、引き出しの中に忘れてきた。あのすんません火ィ貸してください。やだよ他人に火を貸すと貧乏になるって言うし。そんなこと言わんと。ダメ。んだとこらァこのボケカスラッパ、火ぐらい貸してくれたらどないやねん死ね。みんな死ね。我が相転移砲のイリキで周囲数千万光年を電弱理論が適用できるくらいの温度にしてくれる。喰らえどかーん。


あー、つまりその何だ、一連の様式的仕草には非喫煙者には無い「手持ち無沙汰のつぶし方」があってエエなあ、とね。昔トムとジェリーの西部劇のパロか何かの回で、トムが紙巻タバコを作って服むシーンがあって「カッチョエエなあ」と思ったものだ。紙にタバコの葉落としてくるりと巻いて糊付けして(この糊の役目がジェリーのベロ)…という道具とか手間とか、なんかエエやないですか。


ちなみにこのシーンの謎の記憶。カワイ猫さんを前にしてトムは一息でタバコを吸い切り、ぼうっと吐き出したケムが「welcome」になるってェ寸法。…なんだけど、この吹き替え声を2パターン覚えてるのは何故? 「いらっしゃいってことよ」と「ようこそ西部へ」と。同じ回を二度吹き替えしたりはせんだろうし、ワシの記憶ミスか? でも確かに双方ともあの八代駿の声の記憶なんだよなあ…?