ギガンティック/コードE/銀魂

機神大戦ギガンティック・フォーミュラ24話。米国ギガンティックの裏事情とラスボスたるスサノオもどき出現の巻。思想的にも身体的にもマッチョ満載の玄田オヤジが、実は家族思いのナイスパパでした、ってのはベッタベタながら悪くない。アバンの別離シーンの「ああ、やっぱ米国っちゃ離婚だよね」という先入観をパカンと覆すバラシや、「人を判らぬ者はギガンティックも判らない」というキッカケ台詞の使い方もまあ納得。


その上でのラスボス登場と真相の開陳であるが…うん、ノリや記号はしっかりクライマックスのような展開となってんだけど、いかんせんそれらの事件がどこまでエライことなのかという「物語的な強度」がどうも曖昧なので、イマイチ乗りにくいよね。登場人物みんなショック受けたり「そうか!」とか言ってたりするけど、ワシらヘボ視聴者にとっては「うん、それでどうなるの?」という段階でしかないもんなあ。


あと、こちらに向かいつつある敗者たちのあんま噛みあわない会話もともかく、横で航空機が落雷墜落してんのに「この特別な飛行機じゃないとな」とか言いつつ平然としてる神経はよう判らん。判らんといえばあの英語(等の外国語)演出は最後まで意図が判らんかったなあ。


CODE-E・11話。学校行事はサマースクール、輝かしき未来住宅地へとご案内。しかしパツキンスパイのナオンさんは「まるで実験施設だ」と言う。この住宅地の「最先端ぶり」がなかなかリアルで、どうリアルかっていうとその胡散臭さ。あー、頭でっかちで考えたハイテクモデルタウンってこんなんやりそうだよなあ、てなディテイル満載でやんしたよ。街頭解説看板のナレーションのあるある感とか、ホンマ上手いわ。


てことでラス前の盛り上げ回…なんだけど、どうも演出の方向性を見るとメインの危機はやっぱ三角関係とかなのね。能力がどうとかこうとかってのは後景か。うーん、最後までそういうアニメってことなのかなあ。なんかもったいないような、それは望むワタシが間違ってるような。あと、「このデータ異常は機械の故障だよ」式の展開を一話の中で二回も繰り返すってのは脚本上どうかと思うぞ。


銀魂73話。うわー、アバンの真っ黒マクドマークによって一発で判る両津メソッド。つーか「こち亀おめでとう話」である体裁の上での両津蔑みディテイルが素晴らしい。気持ち悪いとかダメなおっさんとか「そんな知性が!?」とか、エエかエエのんかこれ? という、こち亀素材を使ってのゾンビ映画パロディ話。


んで、こんな回に限ってとてもとても気合が入っているというのはこのアニメの美点だと思う。良く動くアクション作画もさりながら、若本を筆頭に立木・雪野・ダブルゆう・石田・くじらの芸達者助演キャラが総出演の大盤振る舞い。…すんません、ラサールさんはスタッフロール見て初めて判りました。どっかで出てくるのではないかなあと思って探してたんですけどね。しかしホンマ、毎度々々よく変化球の種類があるものだと思いますよ。