ギガンティック/コードE/銀魂

機神大戦ギガンティック・フォーミュラ22話。司令部が武力制圧されて、ロボが操縦者も居ないのに再起動する話。今までちょっと控え目だったエヴァ風味が再燃してるのは劇場版に合わせたせいですな(違うと思う)。とりあえず、普通に命令なり通達なり出しゃエエところをわざわざ武力制圧する、というサイコーにリスクと無駄度の高い作戦を是としてる上層部描写に躓いたりするけどね。


こういう「上司は能無しにして脳無し」の類型化とか、人物描写が異様に薄っぺらいのがこの作品のアカンとこではあるなあ。そうしたいならもっと純粋な勧善懲悪モノの枠構造を持ってこようよ。身の丈に合ってないぞ。米国の玄田さんもエエこと言ってるようで、単なるワガママ野郎にしか見えぬもんなあ。


CODE-E・9話。なんか人物の絵が肉感的で良かったっす。制服が妙にミニスカっぽかったりちち増量気味だったり。光太郎さんのつれない態度に「もういい!」てキレるまでの九条さんの演技とか、じっくりと長めに時間を取ってて目を引きましたな。何となく細かい心の動きまで読めそうな感じだった。ま、その分展開がもっちゃりしてるというのと裏表だけど。


てことで本編。テッキー光太郎さんは朴念仁のデリカシー無しなので容赦がないし、海老原さんはとことん間ンが悪い上にウジウジ気味だし、で九条さんにぜェんぶしわ寄せが来る話。あと、流れだけ見てるとサイハシさんが決裂のキッカケ作っちゃったように見えたのがなんか可笑しかったっすわ。その場ではホンマにエエこと言うてたハズなのになあ。


まあそういう恋の鞘当てみたいなんはセイシュンじゃなーで済むようなことだけど、それでガックリ来た海老原さんが商店街を暗黒に巻き込む描写がプチカタストロフでこれは大変。確かにこれはいろんな人が利用したく思う能力かも知れませんな、というね。


銀魂71話。2話まとめて毒になりこそすれ薬にはちいともならないバカ話でご機嫌をお伺いする。うん、ワシこういうテイストの話のほうが好きかもね。まずAパートは定春による「好きでたまらニャい」話。「たまらぬワン」か? まいいや。あの巨大質量からして、その行為風景を思えば実にヤバい話でございますな…ヤクザさんも言及してたけど。とりあえず凄まじくテンポの速い、また毎度ながら容易に当初の目的が雲散霧消してしまう暴走ぶりは割と心地よい。15分だからまだまとまってたけどね…ってひでーオチだ!


Bパートはカツーラさんによる「免許がない!」みたいな。基本的には石田アキーラさん一人舞台、というよりは一人旅に近いな。中盤の妄想シーケンスの充実ぶり(悪ノリともいう)がこの作品的真骨頂でよろしおました。アバンの服部さん轢き逃げが、Aパートじゃなくてこっちの方につながるという意味不明な構成もなんか笑ってしまいました。流石にあのシーンだけに藤原啓治は呼べんか。