時かけ蛇足

●やっと時かけの本編見たので色々と感想とか何とか見て回ることにする。それとともに昨日思いつつ書き損ねたことも書いとこ。


●しぇっくす臭濃厚だと言う富野御大、しぇっくすを感じないと言う米国評論。これは多分、同じことを指して言ってるような気はするな。ホンマに映画のあの状況やったらあってしかるべき要素が欠落していることによる、反語的な強調性。…そらまあ、あの馴れ合いはちと虚構っぽいよね。いや、リアル世界でどうだというのは別に、物語として、ね。


●作画が雑だという感想を結構目にする。やっぱ影が付いてないと一般層にはアッピールしにくいのかな。


●パプリカも最近見たので脳内で比べているが、作画、特に動かし方の方向性がとても対照的なのでおもろいなあと思っている。かたや若くて元気でムチャ、こなた円熟でねばこくてサイケ。チラッとキャラ設定見た頃にはそない異なるとは思わんかったもんよ。


それと、カッチリ作られてそうなパプリカが結構情念的で、時かけの方が理詰め度合いの印象が強かったような気もする。いや、これは事前の印象による補正もあるのだと思うけれど。じゃによって、クライマックス近辺は(長回し走りとか印象的な構図とかを駆使してたにも関わらず)あと少し「ノリ」が足りなかったように感じたりもした。ま、これはほぼイチャモンに近いか。


…昨日もワシ距離感とか言ってたな。前半の軽コメディ演出には効果的に働いてたし、全体的にもその理知性がエエ感じの「若さ」を出していたとは思いますけどね。