DtB

DARKER THAN BLACK・14話。承前、ゴス娘逃避行話。彼女には全ての記憶があり、そして全ての感情がない。彼女は悲しい。悲しみを感じることができないのが悲しい。だから彼女は微笑む。…指を使って、口角をきゅっと上げて。今はそれが精一杯。


「空虚なるもの」は格好の反射鏡であって、コッチ側の思惑やら感情やらを乗っけやすい。じゃよってに、こういう無表情キャラってのは叙情的ドラマを作りやすい素材ではあるわな。その際には反射元たる周囲のキャラの動かし方が重要になってくるのだけど、そういう点に於いてこの前後編は抜かりが無かった。いつもの野郎にいわくありげなゲスト、そしてあのヘボ探偵コンビですよ。特にこの探偵さんが良いアクセントでして、「凡人ならではの核心発言」の使い方は見事。願わくばこのままずうっと真実からは遠い存在でありますように。ええ。


…にしても、あのピンク髪お嬢さんはハタチ越えだったのか。それはエエ具合にイタいなあ。あと、ラストの居酒屋に貼ったァった酒の名前「井荻誉」ってのは実に悪酔いしそうでちょっとヤだ。その昔は呑んだ者は鏖だったらしいですがなあ。