おお振り/地球へ…/キスダム/グレンラガン

おおきく振りかぶって4話。三橋さんは思いのほか善戦であり、それは阿部さんへの信頼によるもの…だけではないらしい。「実力無いのに投手に固執したので皆から軽侮されていた」というのは三橋さんから見ての世界観。どうやら、真実にはいくつか種類があるようで。


全編通じて実に「野球マンガ」らしく、理屈と因果で話を引っ張っていく構造ですね。相当に台詞の量は多いはずだがそれを感じさせないのは、まず原作やアニメ脚本の面白さ、そして無視できない作画の質。特に後者はかなりのもので、決して派手な絵面とは言えないこの30分にものすげえ手間と労力が費やされている。ロールの作画スタッフ量が大概やないのでもそれは判りますな。


んで、やっぱホゾになるのがモモカンさんなんだよな。いちいち上気しつつえくすたしいを感じてる仕種がどうにもエロいし、この手の指導者に必要な「公案提示属性」が素晴らしいんだよね。まず謎の前提から入り(彼が持ってないものがある)、意外な結果を導き出す(だから勝つにはあなたたちが必要だ)。ええぞ、もっとメタレベルで部員どもをかき回してくれ! ください! ああもっと!


地球へ…・5話。ジョミーさんは危なっかしいので色々と笑われているが、それは反感ばかりではなくて好意もそこそこあるようだ。何だかんだでジョミーさんも適応が早くて、もうだいぶ指導者見習の風格が出てますよ? こんなに物判りよかったっけか?


てことで、ジョミーさんのリクルート失敗と惑星脱出シーケンスを並列に。旅立ちのキッカケ話としてはちと薄かったような気がする。そもそも今まで惑星上に居残ってた理由は何だっけ。できるだけの時間ミュウを救おうよ、ってことかな。


それほどのタメもなくあっさりと恒星間航行に行っちゃったけど、予告見るとまだ地上組とのアレコレはあるみたい。まそらそうだわな、消化してないディテイルも多いしな。その次回は子安さん登場のようで、今まで「何でCMナレが子安なんだろ」と思ってたがやっとか。んで、若本の本編登場はいつかな?


キスダム5話。仕切りなおしてリスタートであるが、何故か遺跡でインディジョーンズっぽいことになってました。世界状況を画面で説明するでもなく延々とダンジョン話するもんだから、TRPGかなんかのリプレイシナリオみたいだったよ。唐突に「アブホースの骨!」とか言い出すし、SANチェックでもせなあかんのか? それ以前にアブホースに骨なんかあったっけ?


作画状況はそない酷くはないが、やはりバラツキが大きくて大変そうだ。時々突発的に良く動くので、余計にね。あと、ピンチになったってんで慌ててズボン脱いでたあの姐さんはどうかしたのか? なんかヘンな性癖の人? いやマジで、お色気ギャグなのかシリアスな回避行動なのか判んなかったんだよ。スメンナサイ。


天元突破グレンラガン6話。ウサギは状況変質のシンボリズムであり、ウカウカついてったらエライ目に遭いますよというお話…じゃなくて総集編か? これ。どっちにしても少々妙ちきりんな構成で、前回と今回の間に欠落しているシーケンスが「回想シーンで」出てきたり、総集編のナレーションがやたらにメタ視点だったり。


ガイナヒロインで満載である千と千尋の油屋温泉。勝生真沙子声のパンサークローみたいな人がオカミさんであるが、その宿屋の正体は…正体は…結局よく判んないままぶっ倒されてしまった。まいいや。ヴィラルさんへのつなぎか何かなのでしょう。


前述の通りちょっとバランスの悪い構成のシナリオを、無茶な勢いの演出と作画でケツまで押し切った、って感じの回だったなあ。随所に顔を出す「必然性の薄さ」が妙に夢・幻っぽくて、それはそれであの温泉宿の絵面には合ってたかもしれない。でもまあ、なんかよく判んないや。てことでえーと、主におっぱい見てましたが間違ってますか?